「必要で信頼される人となる、ぜ!!」 母校の激励会で見えたオリックス・宗佑磨が愛される理由
後輩たちも大きな刺激
宗、青山の一軍での活躍に後輩の佐藤、加藤も大きな刺激を受けた。 高卒4年目左腕・佐藤はウエスタン・リーグで最多勝(8勝)を挙げたが、目標としていた支配下登録、一軍昇格はならなかった。 「3年連続優勝は、いずれもテレビで見届けました。来年こそは、あの輪に入っていたい」 来季で高卒4年目を迎える右腕・加藤は24年シーズンにかけている。 「大学に進学していれば、4年生。まだ、これからチャンスはあると思っている。24年はNPBからBCリーグに戦いの舞台を移しますが、自分のやることは変わらない。上を目指していくだけ。NPBに戻れるようにしたい」
宗も決意を新たにした。 「3連覇はしましたが、去年しか日本一ができていない。そこは、悔しい部分が残る。チーム的には良い年になりましたが、(自分の)成績はひどかったので、もう、忘れました(苦笑)。来年、頑張っていきたい。エラーを恐れず、思い切ってプレーしていくだけです。在籍年数では来年10年目ですが、まだ27歳。まだまだ若手なので、張り切って、頑張っていく。目の前の課題を一つひとつクリアして、打率3割は絶対に打ちます。これは、何年も言い続けている。思いは強いです。守りはミスを恐れずに攻めていく。ゴールデングラブ賞は獲れる限り、連続で獲っていきたいです」 そして、祝賀会の最後のあいさつで、宗は千両役者ぶりを見せた。 「必要で信頼される人となる、ぜ!!」 横浜隼人高の校訓は「必要で信頼される人となる」。その場の空気を読んだ発信に、パーティー会場はこの日、一番の盛り上がりだった。宗がファンに愛される理由がよく分かった。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール