長谷川氏との面談で旅費1億円 北海道庁調査、5年間1488回
自治体職員への威圧的な言動が問題となっている自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)を巡り、北海道庁は28日、昨年度までの5年間で、知事や職員が出張して長谷川氏と面談した回数が計1488回、旅費が計約1億2387万円に達したとの調査結果を明らかにした。 うち長谷川氏のみとの面談目的は276回、計約2031万円だった。担当者は「いずれも職務上、適正な出張だった」と説明している。 道内選出の国会議員と面談するために出張した、次長級以上の幹部職員71人を対象にした聞き取り調査結果も公表。長谷川氏と面談した59人のうち、15人は直接やりとりする中で威圧的に感じたと答え、8人は同席者に対する威圧的な言動があったと回答した。 長谷川氏以外の議員との面談で幹部が威圧的と感じた事例はなかった。道は調査結果を長谷川氏に伝えた。引き続き対応改善を求める。また庁外からハラスメント的言動を受けた際の相談窓口を明確化し、対応手順を明示したガイドラインを今後作成する。