【幻の新幹線】見れば幸せになる!? 大人気!! 「ドクターイエロー」はなぜ引退するのか?
ドクターイエローはなぜ引退する?今後新幹線の安全はどうやって守られる?
そんな重要な任務を担ったドクターイエローだが、現在の923形が就役したのは2000年10月のこと。すでに24年が経とうとしている。当時は最新型だった700系をベースとしたドクターイエローの最高速度は270km/h。 2000年当時だとすでに300系「のぞみ」は走っていたが、最高速度220km/hの100系車両も現役だったため、270km/hで走れるドクターイエローは余裕の性能を誇っていた。 しかし現在、東海道新幹線はN700系シリーズに車両が統一されており、最高速度285km/hで営業運転されている。しかもN700系シリーズには車体傾斜装置が備えられ、カーブの通過速度が700系よりも引き上げられている。 つまり、700系をベースとしたドクターイエローでは「のぞみ」のダイヤを支障しないよう、合間を縫って走ることが難しくなってしまったのだ。しかも、就役から24年経って車体や機器の劣化も大きくなってきたという。車体や機器を修繕して、さらにN700Sと同等の走行性能を備える改造には多大なコストがかかり、現実的ではない。 では最新のN700Sをベースとした新型ドクターイエローを作ればいいのでは?と思うのだが、残念ながらJR東海ではドクターイエローの後継車を開発する計画はないと言う。 ドクターイエローが担ってきた重責、すなわち新幹線の安全はどうするのか? もちろん心配はご無用だ。JR東海は2026年度以降増備するN700Sの一部編成に「営業車検測機能」と呼ばれる、現在のドクターイエローの検測機能と同等以上の高度な検測機能を搭載。通常の営業運転で走行をしながら検測データを集積し、保線作業の精度をより高めることになる。新幹線の安全は、よりハイレベルで守られることになるのだ。
ドクターイエローの完全引退は2027年度あと3年時間はある!
923形ドクターイエローはJR東海、JR西日本が1編成ずつ所有し、現在2編成が交互に使用されているのだ。今回引退が発表されたのはJR東海が所有するT4編成と呼ばれるドクターイエロー。JR西日本が所有するT5編成の引退は2027年度と明らかにされているので、それまではT5編成のみでドクターイエローによる検測走行が継続される計画。T5編成は就役したのは2005年3月で、T4編成よりも車齢が若い。 幸せを呼ぶ黄色い新幹線、「ドクターイエロー」の姿を見ることができるのはあと3年。いよいよカウントダウンとはなったが、残された3年の間に何度ドクターイエローを見ることができるだろうか? 文・写真/梅木智晴(ベストカー編集委員)
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