コンビニのレシート入れで見かける「割引クーポン付きレシート」。勝手に持ち帰ったら「盗難」になりますか?
お得な割引クーポン付きレシートがコンビニのレシート入れにあると、思わず持ち帰ってしまう方もいるかもしれません。しかし、実はその行為は窃盗罪に問われる可能性があるのです。 今回は、つい見落としがちなレシートの落とし穴について解説します。
コンビニのレシート入れにある「割引クーポン付きレシート」の所有権は?
コンビニのレシート入れにある「割引クーポン付きレシート」の所有権は、店舗にあります。レシートは購入者に渡された時点で所有権が移ります。 そして、購入者がレシートを不要と判断し廃棄した場合は、所有権が放棄されたと考える方もいるでしょう。しかし、不要レシート入れ等に捨てられた他人のレシートは店舗内の物であり、店舗の占有下にあります。 ◆黙って持ち帰れば罪に問われる 不要レシート入れに捨てられたレシートは、店舗の所有物であり、持ち帰れば窃盗罪に問われる可能性があります。例え店舗側が被害届を出さなくても、立派な犯罪行為です。 ◆迷惑行為になる クーポン目当てで大量にレシートを持ち帰るのは、店舗にとって迷惑行為です。クーポン発行の趣旨にも反しますので、モラル的にも問題があります。
コンビニでの窃盗事件
コンビニでの窃盗事件は、残念ながら頻繁に発生しています。以下にいくつか事例をご紹介します。 ●コーヒーマシンでの窃盗事件 レジでレギュラーサイズのコーヒーを購入した客が、ワンサイズ上のラージサイズのボタンを故意に押していました。注文とは違う商品を購入していた行為は窃盗罪に当たるため、この客は現行犯で逮捕されています。 ●弁当と油そばの窃盗事件 札幌市北区のコンビニで、弁当と油そばの2点、約1200円分が盗まれ、店員が追いかけたものの振り払って逃走した事件がありました。 ●電源の無断使用事件 福岡県古賀市のコンビニで、コンビニの電源を無断で使用し、焼きそばを作っていた男性が逮捕されました。 これらの事例は、コンビニでの窃盗事件です。窃盗は法律により厳しく禁じられており、発覚した場合には罰せられます。