前日計量をクリアし、ポーズをとる寺地拳四朗（左）とクリストファー・ロサレス

　ボクシング７大世界戦＋那須川天心ＷＢＯアジアパシフィック王座決定戦（１３～１４日、東京・有明アリーナ）第１日の前日計量が１２日、東京都内であり、あわや再計量という事態があった。 　１３日にセミファイナルで行われるＷＢＣフライ級王座決定戦で同級１位の寺地拳四朗（３２）＝ＢＭＢ＝と対戦する同級２位クリストファー・ロサレス（３０）＝ニカラグア＝と、世界戦の先陣を切って行われるＷＢＯライトフライ級王座決定戦で同級１位の岩田翔吉（２８）＝帝拳＝と対戦する同級２位ハイロ・ノリエガ（３１）＝スペイン＝が、本計量の約２時間前に行った予備計量でロサレスが約６５０グラム、ノリエガは約１キロと、体重超過だったのだ。 　関係者によると、両陣営が自国から持ち込んだ体重計に誤差があったことが一因だという。２人は急きょ汗出しに入り、ノリエガは本計量直前に計量会場に駆け込みパンツを脱いで全裸になってぎりぎりでクリア。ロサレスは、本来ならメインイベントの次、２番目だった本計量の順番を変えてまで減量に取り組み、頭までフードをかぶって会場に登場。ギリギリのところでトレーナーに汗をぬぐってもらって体重計に乗り、こちらも全裸でクリアした。短時間での大幅減量成功で、両陣営とも歓声を上げて喜んだ。 　「事前にちょっと（オーバーしたと）耳にしてました。クリアしてくれてよかった。ラテンな感じなんですかね」と、岩田は苦笑い。寺地も「心配でしたけど、ホッとしました。結果オーライです」と目を細めた。これで１３日の４つの世界戦はすべてが予定通り開催されることになった。 　両日の試合中継はアマゾンのＰＲＩＭＥ　ＶＩＤＥＯが独占生配信する。