JR鳥栖駅の立ち食いうどん店「中央軒」が「ゆふいんの森」風の外装に…運行開始35周年記念
佐賀県鳥栖市のJR鳥栖駅ホームにある名物の立ち食いうどん店が、観光列車「ゆふいんの森」(博多―由布院・別府)をイメージした外装になった。今後は期限を設けず、この外装で営業していく。 【写真】園児らに見送られて鳥栖駅を出発する「ゆふいんの森」
JR九州によると、鳥栖駅では1956年に同市の「中央軒」が九州の駅で初めて立ち食いうどん店の営業を始め、現在は構内に4店舗ある。今回は、鳥栖駅にも停車するゆふいんの森が89年3月の運行開始から35周年を迎えたことを記念し、1、2番のりばにある店舗を改装。グリーンを基調にしたボディーのデザインを再現した。
昨年12月24日にお披露目の式典があり、地元の鳥栖工高の生徒が制作中というオリジナルのプレートのモデルを贈呈。久冨勝之駅長と中央軒の児玉隆二社長が除幕し、装いを新たにした店舗が披露された。この後、地元の園児や住民ら約120人が、駅を出発するゆふいんの森を見送った。
鳥栖駅はJR鹿児島、長崎線が分岐する九州の鉄道の要衝。久冨駅長は「多くの人がこの駅に興味を持ち、にぎわいが生まれれば」、児玉社長は「九州最古の歴史がある駅のうどん店のイメージを変えることに迷いもあったが、鳥栖駅の新しい時代を作っていきたい」と話した。