もうひとつのHONDAパワー。見て、触って、素敵な思い出を持ち帰る「パワープロダクツの世界」
マックスファクトリーとコラボしたプラモデルも大人気
会場内でひときわ迫力ある展示は、ホンダ市販モデル初のV8エンジンを搭載した最新の大型船外機「BF350」である。この船外機については「Motor Magazine」2024年4月号でレポートしているので詳細は省略するが、注目したいのはそのプラモデルが新作として制作されたこと。 パワープロダクツ製品はマックスファクトリーから「みのり with ホンダ耕耘機 F90」や「みのり with ホンダ小型除雪機HSS1170n」などがプラモデルとなっていたが、その最新版「みのり with ホンダ船外機 BF350」(2025年1月発売予定)が展示されていた。細部の再現度の高さはこれまでのシリーズと同様でこれも人気となりそうだ。さらにマックスファクトリーの宮澤陸さんによる制作デモンストレーションも、注目を浴びていた。作る楽しさ、眺める歓びが体験できるブースだった。 ところでこのパワープロダクツブースの説明員を見て驚く人も多かったかもしれない。なんと蓄電機と発電機コーナーは、全日本ロードレース選手権の最高峰、JSBクラスへの参戦ライダーが担当。この日も発電機は伊藤和樹選手(2023年JSBクラスランキング9位)、蓄電機は岩田 悟選手(2023年JSBクラスランキング10位)が来場者に丁寧に説明していた。 ちなみに発電機はポータブルな最新型「EU26i」とカセットボンベを使い発電する「EU9 iENEPO」、蓄電機は「LiB-AID E500」と「LiB-AID E500 for Work」が展示され、後者はモニターや扇風機などの電源やスマートフォンの充電ができるスペースとしても喜ばれていた。 伊藤選手に、レースとは違い製品のことを覚えるのは大変ではないですか、と聞くと「勉強しているから大丈夫です。ホンダが好きな人とこうした機会に話せるのはとても楽しいです」と言い、岩田選手も積極的に来場者に話しかけ、蓄電機のメリットを説明する姿が見えた。この日の会場は、多くの笑顔にあふれていたのが印象的。多くの人がHondaパワープロダクツのことを記憶と記録に収めたことだろう。
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