ゾンビ×時代劇×サバイバルホラーの新作ドラマ製作 WOWOW&松竹・松竹京都撮影所が海外も視野に京都から発信
WOWOWと、数々の名作時代劇を生み出してきた松竹・松竹京都撮影所がタッグを組んだ、初の完全オリジナル大型企画『連続ドラマW I, KILL』(読み:アイキル)の製作が発表された。来年(2025年)WOWOWにて放送・配信予定。あわせて解禁となったティザー映像は、クオリティの高い映像表現と予想だにしない展開を期待させる内容となっている。キャスト情報は後日発表される。 【動画】ティザー映像 海外発の戦国ドラマ『SHOGUN 将軍』(ディズニープラスで配信中)が、米国の優れたテレビ番組に贈られる「エミー賞」を受賞し、日本の時代劇が再び注目を集める中、海外マーケットも視野に入れ、日本・京都から発信する本作は、ゾンビ×時代劇×サバイバルホラーを掛け合わせた意欲作。 気鋭のクリエイターと伝統の松竹京都撮影所の一流職人スタッフがコラボレーションし、リアルな時代背景と舞台設定、ダイナミックな映像と迫力あるアクションを追求。極限状態に陥る恐怖のサバイバルドラマと、日本の伝統的な本格時代劇が融合した世界観の中で、大切なものを守るためにぶつかり合い、裏切り、葛藤する人々の姿を力強く映し出す。 ■関ヶ原の合戦から30年後が舞台、テーマは「生きる」(I kill/斬る) 天下分け目の戦い・関ヶ原の合戦から30年後。移り行く時代の中でようやく平和な世を取り戻しつつあった日本に突如現れた、人を襲い、喰らう化け物。「群凶(Gun-kyou)」と呼ばれるそれらに囲まれた極限の世界の中で、血のつながらない娘・トキを守るために立ち向かう一人の女性・お凛と、全てを失い絶望しながらも自らの生い立ちを知るべく旅をする男・士郎を中心に物語は展開する。 愛する人を守ろうとする気持ち、人ならざる者が抱える孤独と苦しみ、信じるものに従う信念、生きることへの執念、それぞれの思いが交錯する中で苦悩し葛藤しながら戦う人々の物語は、やがて美しくも悲劇的な運命に帰結していく――。緊迫した生存劇の中で繰り広げられるさまざまな人間ドラマを通して、現代の人々に本来の「生きる」意味を問いかける。 ■時代劇×ゾンビ 大巨編 脚本を手がけるのは、映画『正欲』やドラマ『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』など、社会的抑圧や差別の中で生きる女性を描いた作品を多く生み出してきた、港岳彦氏。彼を中心に、新進気鋭の脚本家・ばばたくみ氏、川滿佐和子氏が加わり、壮大なオリジナル企画に挑んだ。 演出は、日米にルーツを持つヤングポール監督が務める。初長編作『ゴーストマスター』が「第40回ポルト国際映画祭」で最優秀作品賞を受賞。「レインダンス国際映画祭」では「今注目すべき7人の日本人インデペンデント映画監督」の一人に選出され、宣伝会議|ブレーン オンライン動画コンテスト「BOVA(ボバ)」でグランプリを受賞するなど、スタイリッシュな映像表現が国内外で高く評価されている。 さらにもう一人、松竹京都撮影所でキャリアをスタートさせ、ダイナミックな映像とアクション、人間ドラマの演出に定評のある服部大二監督が参加。 港氏いわく“ヤバい人”であるヤングポール監督は「本気の人間が集まった結果、、、ヤバい作品が生まれつつある。初めて見る独自なジャンルのようでいて、しかし歴史に裏打ちされた堂々たるエンタメ感もあるという、奇跡的な掛け算が成立している、と思う。現在撮影中ですが、画面から漲るパワーが半端ない。これは、面白いです」と自信をみなぎらせている。 「群凶(Gun-kyou)」と呼ばれる化け物をはじめ、特殊造形を担当するのは、『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』等、日本映画界の特殊造形でトップを走る百武朋氏。美術は、『最後の忠臣蔵』や『日本のいちばん長い日』、『燃えよ剣』などを手がけた原田哲男氏が担当。一流のスタッフ陣によるコラボレーションで、時代劇の伝統的な様式美と新たな映像表現の融合を目指した。 日本のドラマとしては珍しく、クランクイン前に、映像表現の実証実験を兼ねたパイロット版もいくつか作成されるほど力の入った本作。解禁された映像には、本編映像のほかに、ソニーPCLの協力のもと、バーチャルプロダクション技術を用いたパイロット版の映像も一部使用されている。