旧ジャニーズ解禁の次は NHK紅白がノドから手が出るほど出てほしい「大物ミュージシャン」
秋風が枯れ葉を舞わせるこの時期は、年の瀬の訪れを感じる機会が少なくない。大みそかに放送される、NHK紅白歌合戦に関するニュースもその一つだが、今年はちょっとした異変が。 【写真をみる】NHK紅白がなんとしても出場してほしい「大物ミュージシャン」
盛り上がらない今年の紅白
テレビ担当記者が言う。 「例年ならスポーツ各紙が9月の休刊日に発行する特別紙面を皮切りに、競うように司会や出場歌手の予想を書き立てていたはずです。今年はほとんどそれがなく、一部の夕刊紙がかつての歌姫・中森明菜(59)の出場の可能性を報じた程度。イマイチ盛り上がりに欠けている印象です」 ともあれ、11日には司会者が明らかに。タレントの有吉弘行(50)をはじめ、連続テレビ小説「おむすび」に主演している橋本環奈(25)、9月に放送が終了した朝ドラ「虎に翼」に主演した伊藤沙莉(30)、局からは鈴木奈穂子アナ(42)という顔ぶれだ。 「有吉は昨年に続き2回目、橋本は3年連続3回目、伊藤と鈴木アナはともに初挑戦。昨年は朝ドラ『らんまん』でヒロインを演じた浜辺美波(24)が司会を務めましたから、伊藤の抜てきは予想通りではありました」
旧ジャニーズの出演解禁
例年、出場者の発表は11月中旬が見込まれるが、今年は様相が異なるそうだ。 「最大の理由は昨年発覚した旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)の創業者・ジャニー喜多川氏(故人)による性加害問題が尾を引いているからです」 事情に詳しい関係者が後を引き取る。 「問題発覚以来、NHKは旧ジャニーズ所属のタレントの起用を見送っており、昨年の紅白も出場者はゼロでした。ただ、民放キー局はキャスティングを再開しており、最後まで見送ってきたテレビ東京も、今月から“被害者への補償や経営分離などで進展があった”と方針を改めた。このほどNHKも、紅白を控えたタイミングで旧ジャニーズ所属のタレントたちの出演解禁を発表しました」
ノドから手が出るほど出てほしい「大物」
ここ数年、NHKは紅組と白組を合わせたおよそ20組を明らかにした後、「特別企画枠」として追加の出演者を発表する、“後出しジャンケン”のような手法を取ってきた。 「世界的ロックバンドのクイーンが出演した昨年のように、特別企画枠の方が大物ミュージシャンや話題性に富む歌手が選ばれることが多い。NHKはすでに出演の可否が取り沙汰された明菜のほか、多くの固定ファンを持つB'zや氷川きよし(47)にはノドから手が出るほど出てほしいはず」 昭和63年にデビューして以来、B'zのCDの総売り上げはおよそ8300万枚に達するとされる。いまも絶大な人気を誇りながら、これまで一度も紅白に出場経験がないが、芸能デスクが後を引き取って言う。 「彼らは紅白に出ないことをポリシーにしていたようですが、現在放送中の『おむすび』で初めて朝ドラの主題歌を担当しています。局側は楽曲提供を依頼する際に、紅白への出場も打診しているはずですよ」 他方、演歌ファンが復帰を待望しているのが氷川だ。 「一昨年まで、23年連続で出場した大功労者。昨年1月から歌手活動を休止していましたが、今年8月に1年8カ月ぶりにステージを再開したばかり。いまや押しも押されもせぬ紅白の顔で、2年ぶりの出場はほぼ確実といえそうです」 昨年は第1部の視聴率が29%、第2部は31.9%(ともに関東地区)と過去最低を記録。不名誉な記録更新は避けられるか。
「週刊新潮」2024年10月24日号 掲載
新潮社