11年ぶり全日本フィギュア出場の織田信成、練習終えて号泣「長男が『頑張ってな』って」
20日に開幕するフィギュアスケートの全日本選手権の公式練習が19日、大阪府の東和薬品ラクタブドームで行われた。11年ぶりに出場する織田信成(大阪スケート倶楽部)はショートプログラム(SP)で使用する「マツケンサンバⅡ」の音楽に乗せて滑り、「もう膝とか腰が持たないので今年が最後になる。最後だから全身全霊で臨みたい」と気合を込めた。 練習では4回転、3回転の連続トーループを決めるなど好調ぶりをうかがわせたが「明日になったら飛べない、ということはざらにあるので」と本番に向けて気を引き締め直した。2008年覇者の37歳。「表彰台とかは、おこがましくいえない」といいながら、SPで上位に入り、21日のフリーで最終組に入ることを目標に掲げた。 2013年に引退し、22年に現役復帰。10年に生まれた長男は織田のスケートをほとんど見たことがなかったという。その長男からこの日、「初めて『試合頑張ってな』って言われて…」と話すと、気持ちがあふれて号泣。変わらぬ泣き虫キャラが炸裂(さくれつ)したが「家族も応援してくれるので、精いっぱい頑張りたい」と語っていた。