子どもが巣立った後の「子ども部屋問題」どうしている人が多い?リフォーム不要な使い道も
⚫︎3位:書斎や仕事部屋として活用・・・11.1%(19人) かつて憧れの存在であった“自宅の書斎”。しかしコロナ禍以降はテレワークが定着し、普通のサラリーマンでも家で仕事をすることは珍しいことではありません。パソコンやスマホさえあれば家でできる仕事は多いので、子ども部屋でも十分に書斎や仕事部屋として活用できるようです。 「自分の部屋がなかったので、子ども部屋を書斎として活用している。おかげで集中して取り組めるようになった」(74歳男性/その他) 「子ども部屋をリフォームして、今は私の仕事に不可欠な部屋になっている」(67歳男性/その他) 「夫が在宅勤務の時、子ども部屋の学習机で仕事をしています。椅子だけ買い替えましたが、落ち着いて仕事が出来ているみたいです」(53歳女性/主婦) 「主人が子ども部屋で仕事をするようになったので、リビングでゆったりとくつろげます」(52歳女性/主婦) 在宅勤務の際、仕事部屋がなく家のリビングで仕事をしている人は多いと思います。そうなると同居しているパートナーは居場所がなくなる……そんなケースはけっこう多いのでしょうか。そういった時に子ども部屋で仕事をしてくれれば、夫婦ともに気を遣わずに済みそうです。 ⚫︎3位(同率):夫婦別の寝室として活用・・・11.1%(19人) 同率3位となったのが「夫婦別の寝室として活用」。夫婦別寝室に関しては賛否両論ありそうですが、実際に別々で寝ている夫婦の回答をみると「ぐっすり眠れるようになった」という意見は少なくないようです。 「それまでは一緒に寝ていたが、夫婦別の寝室として活用するようになってからはぐっすり寝られるようになった」(76歳男性/その他) 「ひとりの時間がもてるようになって、精神的に安定した」(59歳男性/研究・開発) 「子ども部屋が二部屋あり、一部屋を夫婦別の寝室に使い、もう一部屋はゲストルームに使っている。有意義に日々を過ごしています」(75歳男性/その他) 年齢を重ねると夜中に何でも目が覚めてしまう「中途覚醒」があったり、トイレが近くなったりすることも多く、人によってはいびきや歯ぎしりもあります。そうなると一緒に眠っていても目が覚めてしまうので、夫婦別寝室は快適なのかもしれません。 ⚫︎5位:ゲストルームとして活用・・・9.4%(16人) 子どもが独身のうちは帰省してもそのまま子ども部屋を寝室として使えますが、結婚して所帯をもつと、そのままというわけにはいきません。部屋を片付けて夫婦や子どもが眠れるゲストルームとして活用するケースも多いようです。 「少し手狭だけどゲストには気兼ねなく泊まっていただける。もちろん娘親子も泊まります」(76歳男性/その他) 「子ども部屋はゲストルームにしました。リビングから離れているのでお客さんに静かに休んでもらえて良いと思います」(71歳女性/主婦) 「子ども部屋で一番広いところを洋室から和室に変更して、ゲストルームにして使っています。子ども夫婦が帰ってきたときなど便利に使っています」(71歳男性/公務員) 布団文化のある日本では、必要な時に人数分の布団を敷くことですぐに寝室となるのがいいところ。ベッドがあるとなかなかそれができないのが難点です。 ⚫︎そのほかこんな活用法もありました! 「ただいま4匹のねこちゃんお部屋です」(77歳男性/その他) 「雨天の洗濯干し場になった」(77歳男性/その他) 「クローゼットに変更して活用している」(74歳男性/その他) 「私の癒しの空間にしています」(64歳女性/主婦) 子どもが社会人となる年齢になった親は、ある程度高齢の人がほとんど。もちろん今の時代は若い人に負けず劣らず元気な高齢者も大勢いますが、いつどんなきっかけで病気をしたり、体が動かなくなるリスクを抱えているのも事実です。 家を出て行ったとはいえ、子どもたちはできれば親に負担をかけないよう、子ども部屋は親が暮らしやすいように片づけたり、リフォームの手伝いなどをしてあげたいところです。「子ども部屋のその後」を家族で相談してみてはいかがでしょうか?
高山恵