村田製作所、AI関連に注力 27年度までの中期方針
村田製作所は2027年度までの中期方針を発表し、需要が拡大する人工知能(AI)関連部品の開発などに注力する方針を示した。主力の積層セラミックコンデンサー(MLCC)で先端製品を投入し、生産能力も増強。データセンター向けの新たな電子部品も展開する。 11月25日に東京都内で会見した中島規巨社長は「MLCCできっちりシェアを取っていく」と話した。MLCCはスマートフォンにも使われる小型の電子部品で、アジア圏での価格競争の激化も想定される。24年度は40%としている世界シェアを、30年度には43%に引き上げる目標も掲げた。