旬野菜「白菜」の絶品おつまみで、ワインとのマリアージュに舌鼓!
季節の野菜が持つ本来の美味しさを引き出すことを知り尽くしている料理家・平野由希子さんが、いま食べたい野菜で作る魅惑のお料理と、相性のよいお酒のペアリングを、時代のトレンドに合わせた視点で提案。今回は、寒い冬に美味しさが増す白菜を、白ワインでいただく極上のペアリングで! 【写真】今が旬!白菜レシピ
鍋料理、漬物など冬の食卓に欠かせない白菜。寒さが増すと、ずっしりと重さと甘みも増す。 「白菜とワインというのは意外な感じがするでしょうか。白菜料理にはデラウェアのワインをよく合わせます。甘いワインのイメージがあるかもしれませんが、つくりによってタイプはいろいろ。ナチュラルなつくりのものは酸味とほどよい甘みがあり、白菜料理のような普段着のメニューと相性がいいですね。 とりあえずビールという感覚で、デラウェアのワインから始めることもあります」(平野さん)
焼き白菜 アンチョビソース
ダイナミックに白菜を焼くひと皿。こんがりと焼きつけてから蒸し焼きにすることで甘みが引き立つ。熱々のソースをたっぷりかけて。 <材料 2人分> 白菜1/4個、オリーブオイル大さじ1、塩少々 [アンチョビソース] オリーブオイル大さじ4、バター大さじ1、アンチョビ(みじん切り)4枚、にんにく(みじん切り)1かけ、ローズマリー1枝、こしょう少々 <作り方> 1 白菜は縦半分に切る。 2 フライパンにオリーブオイルを熱し、切り口を下にして中火にし、塩少々をふって焼く。こんがりとした焼き色がついたらひっくり返して反対側も焼く。塩少々をふり、ふたをして弱火にし、くったりとするまで焼く。 3 小鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱す。よい香りがしてきたら、バター、アンチョビ、ローズマリーを入れてひと煮立ちさせ、こしょうを加える。 4 白菜に3のソースをかけていただく。
【今月のお酒セレクト:清澄白河フジマル醸造所/Tabletop Delaware テーブルトップ デラウェア 2022年】
山形県産デラウェアを使ったフジマルのフラッグシップワイン。ワイン用のデラウェアは複雑味を出すために種つきで醸造される。「フルーティな甘さとすっきりとした酸。家庭料理によく合うフードフレンドリーなワインです。低いアルコール度数で飲み疲れしない、いつも寄り添ってくれるよう存在ですね」(平野さん)。 BY YUKIKO HIRANO 平野由希子 素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。