「東大生のノートは美しい」「いや、信じられないほど汚い!」→真相をお知らせします
短期間の勉強で、難しい大学入試や資格試験に合格できたら……。本稿では、東大生など勉強が得意な人たちに教えてもらった効率良く覚えて忘れない勉強法「東大式まとめノート」を紹介します。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、石黒由華『夢を先送りしない勉強法』(技術評論社)の一部を抜粋・編集したものです。 ● 「東大式まとめノート」で効率良く覚えて忘れない さまざまな勉強法がある中で、本当に効果的なのはどのような方法でしょうか? 本稿では、私がこれまで数々の勉強法の本や記事を読み、東大生など勉強が得意な人たちに勉強法を教えてもらったりもしたなかで見出した、「東大式まとめノート」で効率良く覚えて忘れない方法を紹介します。 私自身、この方法で、短期間の勉強で、東大入試や資格試験など、多くの試験に合格してきました。このノウハウは、試験対策に限らず、仕事でスキルアップしたり、趣味で教養を身につけたりする際にも役立ちます。 では、情報整理と暗記に効果的な「東大式まとめノート」のメソッドを紹介します。これは、私が東大生や東大大学院生など勉強が得意な人のノート術を分析し、そのいいところだけを組み合わせて「仕組み化」したものです。 「東大合格生のノートはかならずしも美しくない」のはなぜ? 「東大式まとめノート」の特徴は、「書いてから覚える」のではなく、「書きながら覚える」ところです。
「東大ノート」というと、2008年にベストセラーになった『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)を思い出す方もいるのではないでしょうか?この本では、東大生のノートの成功の秘訣は「美しく丁寧に書く」ことにあると述べられています。 たしかに、「美しいノート」は魅力的です。しかし、子どもの頃からノートをきれいに書いてきた「優等生タイプ」の人以外には、あまりおすすめできないと思っています。普通の人が同じことをしようとすると、時間や労力をかけすぎてしまい、肝心の理解・暗記が疎かになって逆効果になるリスクがあるためです。 じつは、私はこれまでさまざまな東大生や東大院生のノートを分析してきましたが、「美しいノート」をつくっている「優等生タイプ」の学生は、一定数いるものの、ほんのひと握りだということがわかりました。 逆に、本人にしか読めない字で「信じられないほど汚いノートづくり」をしている学生もひと握り存在しています。彼らは「天才型」で、講義を受けるだけで覚えられるので、ノートが必要なかったり、頭の回転の速さにノートを書く手が追いつかないと言います。 では、残りの大半を占めるマジョリティ東大生はどうかというと、「工夫型」のノートづくりをおこなっています。これは、決して「美しい」わけではないけれど、「書きながら理解し、暗記するための工夫」に満ちたノート術です。