肥薩おれんじ鉄道10月1日から運賃値上げ 運輸局が申請認可 普通運賃40-140円、通学・通勤定期は平均で約35%上げ
国土交通省九州運輸局は27日、鹿児島県薩摩川内市と熊本県八代市を結ぶ第三セクターの肥薩おれんじ鉄道(八代市)の運賃値上げ申請を認可した。同鉄道は10月1日から改定する。2004年3月の開業後、消費税率引き上げ分以外の改定は初めて。 【写真】夕陽が沈む東シナ海沿いを走るおれんじ鉄道の列車(資料写真)
普通運賃は40~140円の値上げ。1カ月定期は通学が平均35.3%、通勤は平均35.8%上がる。認可を受けて同鉄道は27日、各駅の電子掲示板などで運賃改定を案内した。「地域公共交通として安全・安心サービスを提供するための改定」と理解を求めている。 同鉄道は7月24日付で同局に申請した。燃料や資材費の高騰、沿線地域の人口減少、新型コロナウイルスの影響、最低賃金引き上げによる人件費増などを理由としている。開業翌年度から赤字が続く中、サービス維持のための設備投資を継続する必要もあるという。
南日本新聞 | 鹿児島
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