【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
ヨハン・ザルコは2024年シーズンからホンダ陣営のLCRへと移籍した。これまでのところ、ホンダは苦戦から立ち直れていない状況にあるが、彼は悲観的になる必要はないと考えている。 【ギャラリー】レプソル・ホンダ MotoGPマシン(1995~2023) 先日行なわれたMotoGP第3戦アメリカズGPで、ホンダ陣営はノーポイントという結果に終わった。決勝レースではザルコ、そしてチームメイトの中上貴晶、レプソル・ホンダのジョアン・ミルがリタイアとなり、完走はルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)1台で、彼も16位に留まった。 ここ数年続く苦戦から今シーズンも立ち直れていないホンダ。昨年はアメリカズGPでアレックス・リンス(当時LCR)が優勝していただけに、非常に対照的な結果のように感じられる。 ただザルコはホンダが今シーズン序盤戦において苦戦しているからといって、悲観的になる必要はないと前向きな姿勢を崩していない。 「僕はまだポジティブだよ」とザルコは言う。 「僕たちは悲観的になる必要はない。この本当に新しいプロジェクトには困難が伴うことは分かっていたからね。ホンダは、とても多くのことを変化させている」 「時間が必要……そう言うのは簡単だ。ただそれもオースティンのようなホンダが上手くパフォーマンスを発揮していたところで、今は最悪のことになっているからでもあるんだ」 「他のマシンと比較したとき、僕たちは明らかに何かを失っている」 「繰り返すけど、悲観的になる必要はない。技術的な側面では何も秘密はなく、ただ理解する必要があるモノがあって、僕たちにはそうするだけの能力を備えた人達がいるからね」 「ただ僕らはおそらく、異なる方法や角度から、物事を見る必要があるのかもしれない」 「できる限り僕のエネルギーをこのバイクに注いでいるし、真相を究明しようとしている。それがライダーとしての僕の資質だし、それがあれば前進していけるだろう」 そしてザルコはアメリカズGPでの苦戦も、ホンダにとってはバイクに新しいパーツを導入し、優遇措置を活用しつつ改善を進めていく必要がある場所を明らかにするだけだと語った。 「僕らには競争力がなかったかもしれない。そして、本当のことをいくらか理解するためには、こうやって打ちのめされることもある」 ザルコはCanal+にそう語った。 「僕たちは異なるシステムにいるようだ。何か隠しているわけじゃないけど、ホンダは解決策を見つけられるだろう。彼らは多くの変革を進めてきたから、方向性を見つける必要はあるかもしれない。でも、僕もそうやって分析しようとしている」 「明らかに僕たちは戦いたくても戦えていない。だからガッカリしているよ。何周かしたあと、フラストレーションをどうにかしようとペダルを蹴りつけていたからね」
Rachit Thukral