大津・保護司殺害事件の容疑者「仕事をすぐに退職」 保護観察対象者が苦しむ“文化的葛藤”と保護司の“役割”
問われる「社会的包摂」の“本気度”
社会の多様化や複雑化に加え、世代間の文化的ギャップ等により、保護司ひとりでは対応が難しい事案が増えている。大津の事件を契機に、保護司と法曹、福祉、医療、教育機関の連携など、オールジャパンでの立ち直り支援が検討される時期にきているのではないか。日本社会における社会的包摂の本気度が問われている。 廣末 登(ひろすえ のぼる) 1970年、福岡市生まれ。社会学者、博士(学術)。専門は犯罪社会学。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、法務省・保護司。2008年北九州市立大学大学大学院社会システム研究科博士後期課程修了。著書に『ヤクザになる理由』『だからヤクザを辞められない』(ともに新潮新書)、『ヤクザと介護』『テキヤの掟』(ともに新潮新書)、『ヤクザと介護』『テキヤの掟』(ともに角川新書)等がある。
弁護士JP編集部