【このケーニッヒスペシャルズなんぼ?】今やチューニングカルト的存在 40年前の「ケーニッヒスペシャルズ ワイドボディ 500SEC」
ケーニッヒスペシャルズワイドボディ500SEC(Koenig Specials Widebody 500SEC)
ケーニッヒスペシャルズは、今やチューニングカルトのような存在であり、その価格も時に極端である。このケーニッヒスペシャルズ メルセデス 500 SECワイドボディは、175,000ユーロ(約2,880万円)だという!
「マイアミ・バイス」でも、メルセデスのSECは一定の評価を得ている。チューニング界のレジェンド、ウィリー ケーニッヒによるコンバージョンとなれば、このワイドボディベンツが気弱な人向けでないことは明らかだ。現在、オランダで販売されている「500 SECワイドボディ」の価格は高額だ! 1980年代には、クルマは派手なだけでは物足りなく、ケーニッヒスペシャルズやリーガー、SGSといったチューナーがもてはやされた。極端にワイドなボディ、巨大なスポイラー、華麗なガルウィングドアが当時の流行だった。 こうしたワイルドなクルマは当初、特定の顧客層に特に人気があったため、長い間嘲笑された。多くのクルマが長い時間をかけて使い古され、一部はオリジナルの状態にまでレストアされた今、かつてのチューニングの産みの親であったこれらのクルマには、ここ数年、本物のマーケットが存在している。
ケーニッヒスペシャルズのコンバージョンはカルト
ケーニッヒスペシャルズのオリジナルコンバージョンは、今やチューニング文化財とみなされ、エンスージアストたちの垂涎の的となっている。数年前まで砂利敷きの庭に放置されていた車が高値で取引されるようになった理由もここにある。特にアメリカでは、80年代から90年代の希少なメルセデスの市場が活況を呈している。その結果、この国でも価格は上がり続けている!
オランダの高級車ディーラー「Auto Leitner」が、1984年式、走行距離わずか54,991kmの「メルセデス500 SECケーニッヒスペシャルズワイドボディ」を展示、販売中だ。
ケーニッヒスペシャルズの歴史
ワイドボディのベンツを詳しく見る前に、ケーニッヒスペシャルズの歴史を簡単に説明しよう。同社は1977年にウィリー ケーニッヒによって設立された。ケーニッヒはその3年前にすでにチューニングを始めていた。新車の「フェラーリ365GT4 BB(ドイツに納車された最初のクルマ)」のパワーが足りなかったからだ。 ケーニッヒはスポーツエキゾーストシステムを取り付けたが、それでも思うようにパワーが上がらなかったため、古典的なエンジンチューニングに頼ることにした。鍛造ピストン、改良型シリンダーヘッド、新型キャブレターによって最高出力は450馬力に達し、ついでにケーニッヒはウイングエクステンションやリアスポイラーなども開発した。
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