巨人・山口オーナーが秋季練習を異例の激励訪問で訓示 阿部慎之助監督「ありがたい」
巨人は30日、川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習2日目を実施し、山口寿一オーナー(67)の激励訪問を受けた。 午前中の1軍練習がグラウンド状態不良のため室内練習場で行われた後、2、3軍を含め球場にいる全選手がグラウンドに集合。晴れた空の下で訓示を聞いた。オーナーがジャイアンツ球場を訪れるのは異例で、シーズン終了後の秋季練習を激励するのは珍しく、阿部監督は「異例だよね。いろんな事を話させていただいたけど、補強だったり、そういうのもあるけども、(戦力の)底上げをしない限り強くなんないと、オーナーもおっしゃっていた。だからゲキを入れに来られたんじゃない?ありがたい」と感謝した。山口オーナーの訓示の要旨は以下の通り。 ◆「今シーズン、4年ぶりの優勝という喜びと、クライマックス・シリーズで敗退したという悔しさと、両方を味わいました。その悔しさの方は、来年、晴らせばいいですし、喜びの方は来年、連覇をして、日本シリーズに出て、日本一になれば、何倍にもなってくると思います。そのための大事な時間がこの秋季練習だと思っています。今の時代、情報とデータがあふれかえっていて、その中で何が正しい答えなのかというのを見つけるのが、結構難しい時代だと思っています。納得のいく答えにたどり着く有力な方法は、やっぱり人に聞くこと。皆さんの周りには、実績も経験もある優秀な指導者がたくさんいます。ぜひ、監督、コーチといいやり取りをして、いい練習を積んで、来年の連覇、日本シリーズ進出と日本一に向けて、毎日研鑽を積んで欲しいと思っています」