沖縄地方連日の大雨 ダムは渇水から一転”越流”
沖縄テレビ
沖縄地方では梅雨前線の影響で11日から雷をともなった雨が続いています。 これまでの大雨で地盤がゆるんでいるところがあり、14日明け方にかけて引き続き土砂災害に警戒してください。 沖縄本島地方は梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となっていて断続的に雨が降っています。 南城市糸数では13日午前4時50分までの48時間に降った雨の量が321ミリに達し6月の観測史上最大の値を更新しました。 本島中南部・北部では14日にかけて多い所で1時間に30ミリの強い雨が予想されています。 また、これまでの大雨で地盤がゆるんでいるところもあり、引き続き土砂災害に警戒し低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。 大雨による影響で石垣市の於茂登トンネルでは南側の斜面が高さおよそ10メートル、幅およそ15メートルに渡って崩れました。 現在は八重山土木事務所が片側通行にするなどの交通規制と並行して土砂の撤去が進められています。 一方、ダムでは大雨の際ならではの光景も見られました。東村にある県内最大の貯水量を誇る福地ダムでは、連日の雨で貯水率が100%を超えたため水が自然に流れ出る「越流」がみられました。 福地ダムだけでなく、大保ダムなど国が管理する9つのダムのうち7つで越流が確認されています。 梅雨入り前は渇水が懸念された県内のダムの貯水率は13日午前0時の時点で98.4%とほぼ満水の状態となっています。
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