マンCはアルバレスを手放してはならない 献身性抜群の超万能FWはあまりに貴重だ「金儲けに利用するのは愚かなこと」
複数ポジションをこなせるのは魅力
今季は全コンペティション通じて3479分間プレイし、19ゴール13アシストと見事な成績を残したマンチェスター・シティFWフリアン・アルバレス。 ただ、チームの最前線にはアーリング・ハーランドがいる。今季のハーランドは批判された時期もあったが、終わってみればリーグ戦で27ゴールを挙げて2シーズン連続のプレミア得点王に。今のところマンCの1番手FWはハーランドで変わりない。 アルバレスは1列下がった攻撃的MFにも入れるが、そこにはケビン・デ・ブライネやフィル・フォーデンもいる。アルバレスはまだマンC攻撃陣でファーストチョイスになりきれていない。 今季もリーグ優勝が懸かった5月の3試合はいずれも途中出場で、最終節のウェストハム戦は出番がなかった。FA杯決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦も途中出場で、チャンピオンズリーグ準々決勝のレアル・マドリード戦は1stレグと2ndレグを合わせても33分しかプレイしていない。 重要なゲームでベンチスタートとなる機会も多く、この現状にアルバレスが不満を抱いても不思議はない。しかしデータサイト『WhoScored』は、全力を挙げてアルバレスを残留させるべきだと主張する。複数ポジションをこなせる献身性抜群FWアルバレスの代役はそう簡単に見つからないのだ。 「チームに多才さをもたらすアルバレスは、監督にとって理想的な選手だ。シーズンを通して、アルバレスはセンターフォワードとして、攻撃的MFとして、あるいはサイドで活躍し、それぞれのポジションで質の高いパフォーマンスを披露した。そのため、シティがアルバレスの売却を検討するとすれば、それは信じられないことだ」 「シティに残ってポジションを争うか、それとも去るか。アルバレスは難しい選択を迫られている。後者の可能性もあるかもしれない。それでも、シティがアルバレスを金儲けに利用するのは愚かなことだ」 アルバレス級のアタッカーを見つけるには、高額な資金が必要となるだろう。同サイトはアルバレスが守備面でもハードワークできる貴重なアタッカーであると評しており、これはハーランドやデ・ブライネが持っていない素質と言える。今季終盤戦で思うように出番が増えなかったのは事実だが、アルバレスにとってベストな選択肢はどれか。
構成/ザ・ワールド編集部