“タンク”デービス「俺は戻ってきた」 因縁の無敗挑戦者マーティンを8回KO粉砕…WBA世界ライト級王座戦
◆プロボクシング ▽WBA世界ライト級(61・2キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者ジャーボンテイ・デービス(KO8回1分29秒)同級2位フランク・マーティン●(15日=日本時間16日、米ラスベガス・MGMグランド・ガーデン・アリーナ) 体形と攻撃的スタイルから“タンク”の異名で人気を博すWBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(米国)が無敗挑戦者のフランク・マーティンを粉砕した。4回から攻勢に出始め、迎えた8回。左アッパーからの強烈な左ストレートでダウンを奪い、そのまま試合を終わらせると、歓喜のバック宙を披露した。昨年4月以来の試合に「少しさびついていたが、大丈夫だ。俺は戻ってきた」と最初こそ動きに硬さはあったが、5度目の防衛に成功し試合後は満足そうに語った。 敗れたマーティンは「最初は自分が主導権を握っているように感じたが、その後、少し安心しすぎてしまった。(最後の)パンチは見えなかった」と序盤こそ、優位に試合を進めたが、中盤以降は相手に主導権を握られ、最後はリングに沈んだ。 2人はかつて、元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)のジムでスパーリング。マーティンのパンチがヒットしたのをきっかけにけんか状態となった。因縁の対決は世界で注目され、デービスは「やっと決着がつけられる」と試合を待ち望んでいた。マーティンも「俺はアンダードッグ(かませ犬)だが、世界最高のファイターがKOされるのを見ることができるだろう」と自信を見せていた。 デービスは今後、WBC王者のシャクール・スティーブンソン(米国)やIBF王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との王座統一戦が期待される。 ともに29歳の2人の戦績はデービスが30勝(28KO)、マーティンが18勝(12KO)1敗。
報知新聞社