無罪判決を「破棄・差し戻し」控訴審判決を不服として被告の男が上告 トラックに放火した罪
熊本放送
熊本県宇城市でトラックに放火した罪に問われ、一審で無罪判決を受けた男が、無罪判決を破棄して差し戻した控訴審判決を不服として、上告しました。 【写真を見る】無罪判決を「破棄・差し戻し」控訴審判決を不服として被告の男が上告 トラックに放火した罪 この裁判は、2022年1月、当時熊本県南小国町に住んでいた下城昭鷹(しもじょう あきたか)被告(35)が、宇城市で住宅の倉庫に停めてあったトラックの助手席付近に火のついたたばこを投げ入れたとして、建造物等以外放火の罪に問われているものです。 下城被告は裁判で、警察の任意の取り調べが長時間にわたったことなどで「犯行に及んだ」と自白させられたとして、無実を訴えています。 一審の熊本地裁は2023年12月、「犯人と裏付ける客観的な証拠がなく、第三者の犯行の可能性を否定できない」などとして無罪を言い渡しました。 しかし福岡高裁は11月7日の控訴審判決で「防犯カメラの映像などから第三者が放火した可能性は乏しい。被告の犯行であると相当程度推認できる」などとして、一審判決を破棄し、裁判を熊本地裁に差し戻す判決を言い渡していました。 福岡高裁によりますと、下城被告の弁護人が11月20日付で上告を申し立てたということです。 この上告を受け、今後は最高裁が福岡高裁の判決について審理します。
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