「我々が潰れたら全て終わる」 ── 名古屋おもてなし武将隊・信長の野望とは
「観光都市」として名古屋が天下を獲るには?
武将隊としては天下一を獲った名古屋だが、観光都市として全国一になるためには、「名古屋に住んでおるものが、この地をもっと好きになることが必要だと思うておる。名古屋の者に街の自慢すべきところを3つ挙げよと言っても、たぶん答えられない。それが問題なんじゃ。名古屋が観光都市にならない一つの要因じゃ」と信長は言う。 「例えば三英傑が生まれたところ、織物が生まれたところ、車の産業が発達したところとか、そういったものを皆知らないし、名古屋のことをあまり好きではない。むしろちょっと恥ずかしく思っておる。名古屋弁汚いとか。じゃが名古屋弁っちゅうのは、名古屋言葉と言って標準語の一番の礎だったんじゃ。大名たちが名古屋言葉を全国でそれぞれ喋り、地方の言葉に変わっていった。根本的な標準語っちゅうのは名古屋言葉だったと言われておる。そういう自慢すべきところをわしらはもっと伝えていきたい」と、武将隊としての心構えも語った。 今まで外に向けて名古屋をPRしてきた彼らだが、名古屋の人々に向けて発信することもこれからは重要だと考えているようだ。 また、「“名古屋と言えば名古屋城”と、一つに決めた方がええ。まずは名古屋城に来てもらって、そこから遊びに行けばよい。城に来ればわしらが教えてやろう。家族連れだったらお子が遊べる博物館とか、二人でデートしたいと言うなら大須で買い物したらええとか。そんな風にわしらが計画を立ててやるというぐらいになれれば、一番ええ形かな」と、名古屋城を拠点にして、武将隊が提案するという観光の形を示す。 信長は言う。「天下一という称号を得た我らは、やはり名古屋の顔でなければいけないと思うておる。名古屋の者から見ても、観光PRする人とか名古屋城にいる人というくくりではなくて、名古屋と言えば武将隊、と思われなければいけない」。 信長が率いる名古屋おもてなし武将隊は、4月からメンバーの半数が入れ替わる予定。新メンバーも発表され、これからの武将隊にも期待が寄せられる中、今後、信長の野望がどのように実現していくのかに注目したい。 (編集プロダクション エディマート)