ただの美少女モノではない!『グラディエーター』の遺伝子を継いだ骨太ローグライクアクション『CYBORG-PROTOTYPE』【デジゲー博 2024】
今回の試遊ではストーリーを体験できませんでしたが、聞くところによると仲間同士が壊し合う「蟲毒」のような世界で最強の戦闘サイボーグを目指すというのがメインストーリーとのこと。HPには「無間地獄」と描かれており、最強に至るには感情を排するかどうかというSF的な問いもあるようで、期待が高まります。
勝つためには手段を択ばないと言わんばかりのパーツ換装によって「キャラのビジュアル」が激しく変化していく「無骨な蟲毒」も楽しいですし、頭部にダメージが蓄積されるとヘルメットが割れて美少女が顔を出すのも現実(と、ゲームプレイ的には追い詰められた感覚)を突きつけられて、テンションが上がります。
戦いの幕間では、マイルームにインテリアを置くことで継続的なバフが得られるわけですが……ここでは武装を脱いだプレイアブルキャラの姿を眺められます。
本作はかつて『グラディエーター』シリーズにハマっていた方には手放しで勧められる一作ですし、「戦いでアドレナリンを溢れ出したいんだ!」というゲーマーにもぜひ遊んでほしいタイトルです。筆者の個人的感傷を差し置いても、『CYBORG-PROTOTYPE』はハイクオリティなローグライクアクションでした!
続いては、堀内さんへのインタビューをお届けします。
――『CYBORG-PROTOTYPE』は『グラディエーター』シリーズを意識されているのでしょうか?
堀内:『グラディエーター』を作っていたときに感じていた「ゲームでの戦いの表現はこうであるべきだよね」という自分なりのイメージを、『CYBORG-PROTOTYPE』にも反映しています。戦闘してる中で盾や剣が落ちたりして、「自分も相手も、戦っている状況が変化していく」という。これがやっぱり自分の中でのテーマとしてずっとありました。
そして今回、改めて自分たちでインディーゲームを作ろうと考えたときに「腕がケガで使えなくなってだらんと下がり、使えなくなる」という表現・システムには「サイボーグ」が相応しいだろうと考えました。自分が好きな「攻殻機動隊」などのSF世界の表現と『グラディエーター』でやりたかった戦闘で部位が壊れていくという組み合わせが、本作の魅力です。ですので『グラディエーター』で戦況がリアルタイムで変化していくところが楽しいと感じていた方なら、満足していただけると思います。
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