TOEIC950点超!留学ナシで英語ペラペラになった私の「オススメ単語帳」
――2.「日本語→英語」ではなく「英語→日本語」で覚える 「日本語から英語」の流れで覚えると、リーディングやリスニングで英単語が出てきても、それに合う日本語が思い浮かばないことがよくあります。「英単語を見て日本語の意味を言う」という流れで覚えると、そうはなりません。 ――3.発音は「カタカナ英語」で覚える 発音まで明確に覚えようとすると、英単語の暗記が大変すぎて、泥沼になってしまいかねません。まずは「カタカナ英語」で覚えて、ボキャブラリーを増やすことを優先しましょう。 大切なのは、発音よりも、相手の言っていることを理解でき、こちらの言っていることを表現できるようになることだからです。たとえば、[ɑ][æ][ʌ][ə]は、最初はどれも「ア」で覚えてしまって問題ありません。 ――4.まずは「1つだけ」覚える 英単語は1つの単語に複数の意味がある場合がほとんどですが、最初からそれらの意味をすべて覚えようとすると、混乱して1つも覚えられないなんてことも。まずは「これ」という1つだけを、例文と一緒に覚えることから始めましょう。
「語源」で覚える 少し覚えづらく見える単語も、「語源」をヒントにすると覚えやすくなります。たとえば、「distribute」(配る)という単語なら dis+tribute と分割し、その語源から覚えてみましょう。 ・tribute → 「捧げる」という意味 (よく音楽で「トリビュート」という言葉が使われますね) ・dis → 「離れる」という意味 あわせて「分けて与える」「分配する」という意味になります。 「語源」を覚えることのメリットの1つは、ほかの単語も同時に覚えられること。「tribute」1つ覚えてしまえば、「tribute」のつくほかの単語も、ひとまとめで覚えられます。 ・attribute → at(~へ、~に)+tribute → 原因を~に捧げる → ~のせいにする ・contribute → con(ともに)+tribute → みんなで捧げる → 寄付する、貢献する ・retribute → re(再び)+tribute → 再び捧げる → 返礼として与える 語源はインターネットでもかんたんに調べられますし、ベストセラーになった『英単語の語源図鑑』(かんき出版)など語源学習をテーマにした良書も出ているので、参考にしてみましょう。
「文章」で覚える ある程度、力がついてきたら、「文章」の中で英単語を覚えましょう。同じ単語でも、さまざまな文脈の中で何度も触れるほうが、いきなり1問1答で覚えるよりも暗記しやすいです。 文脈の中でイメージを理解することで、「どんな意味だっけ?」と疑問に思ったり、好奇心をもったりするので記憶に残りやすいのです。日本語訳だけではニュアンスが理解しづらい単語も、本来の意味やニュアンスがつかみやすくなります。 単語帳や単語カードで苦労して覚えなくても、「多読」(大量の文章を読むこと)や「多聴」(大量の英語音声を聞くこと)を挑戦することで、楽しみながら大量に覚えることが可能になります。
石黒由華