山口智子“旅”に興味を持つきっかけとなった紀行番組とは?「いまの時代に観ても全然古びていないというか、チャーミングで面白い」
放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。9月15日(日)の放送は、俳優の山口智子(やまぐち・ともこ)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
◆山口智子が“旅”について力説!
“音”にフィーチャーし、世界中を旅して美しい風景とともに世界のさまざまな音楽を映像ライブラリーに収める「LISTEN.」プロジェクトを、自らのライフワークとして2010年に立ち上げた山口さん。 小さい頃から“テレビっ子”で、テレビばかり観て育ったという山口さんが旅に興味を持ったのは、紀行番組の金字塔「兼高かおる世界の旅」(TBS系)がきっかけでした。 山口さんは「いまの時代に観ても全然古びていないというか、チャーミングで面白い。語りも面白いし、いろんな僻地のところに突撃するんですよ。こんな美女がジャングルのなかとか氷の僻地とかにバンバン乗り出して。そこの旅先の感動を毎週お茶の間に届けてくださって。それを観ながら、『世界はこんなにキラキラしたものでいっぱいなんだ!? いつか絶対に世界に乗り出してやるぞ!』と子ども心に思いながら育つことができた」と力説します。 そんなテレビ好きが高じてか、漠然とエンターテインメント関連の仕事に就ければいいなと思うようになり、縁あって俳優業に。さまざまな役を演じてきたなか、30歳ぐらいになったときに、「ちょっと心に余裕ができたんですよね」と山口さん。「自分でちゃんとお金を稼いで、自立がやっとできた感というか。じゃあ、自分で稼いだお金を使って何をしたいかと思ったときに、“旅”しか思い浮かばなかったんですよね」と振り返ります。 そんな思いに至ってからは、「“行きたいところに行きまくる暮らしを最優先する日々を送ろう!”と思って、旅に出たり、例えば、ドキュメンタリーの仕事でも海外とかに行って知らない文化を学べるような番組を積極的に引き受けたりしました」と仕事やプライベートにも変化が。 その当時の暮らしぶりについて、山口さんは「結婚したての夫(唐沢寿明さん)を放り出してほぼ1人にして……」と笑いを誘う場面も。「メディアなどでは、『主婦業に専念するために仕事をセーブしている』と記事に書いてくださっていたのに“申し訳ないな”と思いながら(笑)。(ひとり旅に理解をしてくれる)夫に甘えさせてもらいながら、夫を残して海外に」と明かします。 山口さんいわく、夫の唐沢寿明さんはというと、それほど旅好きではないが車には興味があり、自動車で旅をすることや移動は大好きだとプライベートな一面に触れつつ、「ただ、(一緒に)海外とかに行ったとしても、1日中ホテルの部屋から出てこない。夜の食の場だけ出てくるんです。私はあらゆる場所に赴いてもっといろいろなことを発見したいので、ひとりで出向いたり、仕事というものを背負わせていただいて出向いたりしています」と話します。 ここで小山から「旅先を決めるときは、どうやって決めるんですか?」と質問が。山口さんは「“音”を入り口にしたんですよね」と即答。「音って、音楽であり、それはリズムやダンスにも結びつくんですけど、音を追いかけていく限り、余計な解説や説明がいらなくて済むなと。音って何語をしゃべっていようが、一瞬にして感動を『わっ、かっこいい!』『素敵!』って共有できるじゃないですか」とその理由を語ります。