A・サンチェス、ビダルもピークを過ぎ、海外組も激減 南米予選9位に沈むチリ代表に浮上の気配はなし
南米予選では1勝のみ……
2026ワールドカップ南米予選ではブラジル代表の苦戦にスポットが当たっているが、もっと深刻な状態のチームもある。1勝2分5敗の成績で9位に沈むチリ代表だ。 チリ代表は2010年代に大きな成功を収め、コパ・アメリカを制するなど南米の中でも特別な存在感を放っていた。しかし、世代交代に失敗。2010年代はFWアレクシス・サンチェス、MFアルトゥーロ・ビダル、DFガリー・メデル、GKクラウディオ・ブラーボら実力者が中心になっていたが、この世代からのバトンタッチがスムーズに進まなかったのだ。 現在のチームからは欧州組が激減しており、ブラジルやアルゼンチンの国内リーグでプレイしている選手が大半を占める。今夏のコパ・アメリカではアレクシス・サンチェスを招集していたが、サンチェスも35歳だ。すでにピークは過ぎており、サンチェスに代わるエースが育っていないのは痛い。 ビダルはチリの古巣コロコロに戻っているが、最近は負傷もあって満足にプレイできていない。チリ代表のユニフォームを着てプレイしたのは昨年9月のコロンビア戦が最後となっていて、37歳のビダルもさすがに全盛期は過ぎている。 今月にはボリビアにホームで敗れてしまい、状況は深刻だ。今のところ浮上の気配はなく、チリ代表は一気にスケールダウンしてしまった。
構成/ザ・ワールド編集部