人が辞めないオフィス作り、生産性を上げる空間作り…オフィスデザインを追求する株式会社SPACE PRODUCEの取り組みとは?
◆SPACE PRODUCEの事業を紹介
Nobby:現在、SPACE PRODUCEではどのような事業を展開されていらっしゃいますか? 小林:先ほど椅子の話がありましたけども、会社によって働きやすさ・働きがいの課題は違うんですよね。現在、コロナ禍がある程度収まってきたなかで、出社を求める経営者が多くなっています。 そんななか、ただ出社を義務とするのではなくて、出社したくなるようなオフィスを作れるように僕らは取り組んでいきたいと思っています。 Nobby:「人が辞めない・育つオフィス」というコンセプトをお持ちですけども、このコンセプトって上司の存在とすごく似ているなと感じました。 上司が嫌だったら、仕事が捗らなかったり会社に行くのが嫌になったりしますよね。それぐらいオフィスの環境って大事だなと、キーワードを見て感じました。コンセプトにはどのような思いが込められているのでしょうか? 小林:コロナ禍に働き方改革という言葉がはびこっていたと思うんですけど、経営者はそれが具体的にどういうことなのかよくわかっていない方が多かったんですよ。そして、コロナ禍を機に人的資本経営(人材を資本として捉える経営戦略)が増えたんですね。 どういうことかと言いますと、資源というのはどんどん節約したり減らしたりすることで会社の儲けを上げていく考え方になるんですけども、人に関してはそうではないよねという考え方です。そういった考えのなか、オフィスに関して考え方がだんだんと変わってきているんですね。 Nobby:なるほど。 小林:我々は数値的なデータを基に、そういったところのオフィスづくりをお手伝いしております。
◆従業員エンゲージメントを重視したオフィスを提案
Nobby:空間デザインという意味で、SPACE PRODUCEの強みはどういったところにあるのでしょうか? 小林:我々は「従業員エンゲージメント(帰属意識)」を非常に重要視しております。よく聞く言葉として、モチベーションとかウェルビーイング、従業員満足度(ES)といったものがあると思うのですが、それって基本的には個人の社員に対しての言葉なんですね。 それに対してエンゲージメントは、組織できちんと生産力を上げていくという意味の言葉です。「この会社で働いてよかった」とか「この職務をやって成長しているな」と思えるようなオフィスを作っていきます。ソフトとハードで分かれていくんですけども、それをエンゲージメントという言い方で使っています。 Nobby:みんなで頑張る、チームワークにつながるような欲求を高めていくのが強みということでしょうか? 小林:そうですね。例えば、企業が給料を上げるのはとても大事なことだと思うんですけども、それだと自社よりも給料が高い会社に行ってしまう可能性があるじゃないですか。 Nobby:年収だけで選ぶとそうなりますね。 小林:そういう方も多いと思いますし、それはしょうがないと思うんですけども、我々は「この会社だからこれだけ成長できるんだ」「この会社だったら長く働きたい」と思えるオフィスを作ることで従業員エンゲージメント(帰属意識)を上げていくことが強みです。