乗客「紙一重の怖さ」…緊迫の状況語る 羽田・航空機衝突事故から1か月 JAL社長は「安全運航を継続」
日テレNEWS NNN
羽田の航空機衝突事故から2日で1か月。当時、日航機に乗っていた乗客が事故の状況を振り返り、「“紙一重”だったんだなという怖さを、より感じるようになった」と、語りました。また、乗客全員が脱出できたことについては、緊急時には、乗務員の指示に従って、冷静に行動することが大切だと話しました。 ◇ 2日夜、羽田空港で、日本航空の国際線就航70周年を祝うセレモニーが行われました。 社長が言及したのは―― 日本航空 赤坂祐二社長 「安全運航をこれからも継続して、安心して乗っていただける乗り物であること」 ◇
その“安全が揺らいだ”大事故が起きたのは、1か月前のこと。 先月2日、東京・羽田空港で、日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機の衝突事故が起きました。 当時、日航機はほぼ満席。379人の乗客・乗員がいました。 客室乗務員(先月2日) 「荷物を取り出さないでください! ご協力お願いします!」 当時、日航機に乗っていた栗原さんが2日、このときの状況を語りました。 日航機に乗っていた 栗原正晴さん(50) 「『とにかく(旅客機から)降りなきゃいけない』と。あまり他のことは、考える余裕はなかった」 「座っていたのが、37番の席。右側の窓の外がエンジンの近くだったので、熱を感じて、そちら側を見たら、エンジンから炎が噴き出しているという状況でした」 乗客の動画には。 「なにこれ」 「火出てる、火出てる」 「燃えてるにおいがする」 栗原さんは、衝撃の直後、エンジンから火が噴き出るのを見たといいます。 日航機に乗っていた 栗原正晴さん(50) 「事故直後は、何が起こったか、乗っていて分からなくて……色々な事が分かるにつれて、“紙一重”だったんだなという怖さを、より感じるようになりました」 栗原さんは、旅客機の前方から脱出。その後、機体は激しい炎をあげて燃えさかりました。