「確実に出場できる選手が必要」冨安健洋が負傷再離脱 現地メディアは新戦力獲得を提言「彼に依存し続けることは難しい」
アーセナルのミケル・アルテタ監督が、10月19日に行われるボーンマス戦に向けた会見の場で、冨安健洋が負傷離脱となったと明かした。英メディア『Daily Cannon』が指揮官のコメントを伝えている。 冨安はシーズン開幕前に負傷した膝の回復を経て、今月5日のサウサンプトン戦の終盤にピッチに立ち、今季初出場を果たした。しかし、インターナショナルブレーク期間で再び負傷したとの情報が伝えられていた。『Daily Cannon』によると、アルテタ監督が試合の前日会見の中で冨安について、「(離脱が)長引くことはなさそうだが、彼がいつ復帰し、負担やピッチへの影響にどう反応するかを見なければならない」と語ったという。 冨安の再離脱が決定したことを受け、同メディアも見解を示しており、「度重なる欠場はフラストレーションを生むだけでなく、アーセナルのチームの選手層や守備の安定性にも悪影響を及ぼしている」と指摘する。 また同メディアは「トミヤスのアーセナルでの怪我歴は厳しい現実を物語っている」として、これまで見舞われてきた過去の故障にも言及。「昨シーズン、彼は2度のふくらはぎの怪我に見舞われ、71日間の離脱と13試合の欠場を余儀なくされた。その前の年には膝の手術が必要となり、3か月以上の離脱とその他の筋肉系の問題が続いた。2021/22シーズンもふくらはぎの怪我で長期欠場している」と振り返りながら、「これらの怪我の傾向はアーセナル加入前から続いており、ボローニャ在籍時にも膝や筋肉、ふくらはぎの問題が度々発生していた」と綴っている。 その上で、「フィットネスを維持できないことがアーセナルでの将来について疑問を投げかけている」と今後を見通しており、「問題なくプレーしている時のトミヤスは、適応力と守備の安定感を提供し、タイトルを狙うチームにとって重要な資質を備えている」とスキルを称えながらも、「しかし現実は厳しく、怪我によって貢献が妨げられる状況では、アーセナルとしては彼に依存し続けることは難しい」と主張。 さらに同メディアは、「1月の移籍市場が近づく中、この最新の怪我によりアーセナルは守備陣のニーズを再評価し、新たな補強を検討せざるを得ないかもしれない。リーグ戦や各大会で競争するためには、毎週確実に出場できる選手が必要であり、残念ながらトミヤスはそれを提供できていない」と日本人DFに代わるプレーヤー獲得の必要性を説いている。 故障とは言え満足なパフォーマンスを披露できないため、厳しい評価が送られることはプロ選手である以上避けられない状況だ。活躍への期待も大きいだけに、次にピッチに戻って来る際には万全のコンディションでのプレーが続けられることを願ってやまない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]