金村義明氏、阪神は「勝ちに等しいドロー」村上頌樹の進化に脱帽
◆JERAセ・リーグ DeNA1―1阪神=延長12回=(23日・横浜) 6連勝中の阪神は1点ビハインドの6回に敵失絡みで同点に追いつき、ドローに持ち込んだ。9回以降は得点圏のピンチを招くも、ゲラ、桐敷、島本、岩崎のリリーフ陣がサヨナラを許さなかった。金村義明氏=スポーツ報知評論家=は抜群の投手力を誇る阪神の戦いぶりに太鼓判。先発・村上の進化についても言及した。 * * * * * * * 阪神は敵地で勝ちに等しいドローとなった。9回から4イニング連続で得点圏に走者を背負っても、ホームは踏ませない。サヨナラのピンチで踏ん張るブルペンの顔ぶれは、相変わらず充実している。 先発・村上も先取点は許したが、さすがの投球だった。執ように左打者の膝元に構える坂本の要求に応え、真っすぐとカットボール中心に内角を攻め続けた。昨季は右打者に1割6分4厘、左打者に1割9分6厘の被打率だったが、この日はクイックや緩急も駆使して左打者を15打数無安打。MVPを獲得し、相手からのマークが厳しくなる中で、さらに進化しているのは見事だ。 打線はジャクソンの荒れ球とチェンジアップに苦戦したが、状態は上がっている。得点につながる二塁打を放った6回の森下も2ストライクからボールを3球見極め、フルカウントをつくっていた。投手陣が最少失点でしのぎ、少ないチャンスを生かす昨年の岡田阪神が戻ってきた。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社