2024鈴鹿8耐は3年連続でHRCが優勝+ホンダ通算30勝! 「写真で追う8耐、HRCによる王者のレース」
HRCが序盤からトップに立ち、ほぼ独走で優勝!
2024年7月21日、FIM世界選手権“コカコーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース決勝が三重県・鈴鹿サーキットで行われました。梅雨明けの週末となった快晴の鈴鹿は3日間で延べ5万6000人のファンが集まり、第45回目となる熱戦にエールを送りました。 【画像26点】「写真で追う2024年鈴鹿8耐」ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティがトップを争った! 今年、多くのファンが注目したライダーは、MotoGPライダー、ヨハン・ザルコ選手です。鈴鹿8耐3連覇を狙う#30 チームHRCはホンダの8耐通算30勝も狙うという大きな節目になっており、強力な布陣で望みました。ホンダ CBR1000RR-RのHRCはザルコ選手のほかに鈴鹿8耐2連勝中の高橋 巧選手と、成長著しい名越哲平選手の3名を起用します。 例年通り11時30分にスタートすると、先頭で1コーナーに飛び込んだのは耐久世界選手権のレギュラーチームである#37 BMWモトラッドワールドエンディランスチームのM1000RRでした。その後1周目に耐久世界選手権のディフェディングチャンピオンチーム#1 YART(ヤマハ)のYZF-R1がトップで帰ってきます。
今回最も注目を集めたマシンである#2 ドゥカティチームカガヤマのパニガーレV4Rが裏ストレートで一気に2台を抜いてトップへ。序盤の上位争いは#2 ドゥカティ、#30 HRC、#1 YARTの3台がトップを入れ替える激しい展開となりましたが、スタート後20分過ぎに#30 HRCの高橋選手がトップに出ると2位以下を引き離し始めます。 互いに速いペースで走りますが、ライダーが交代してもその差は埋まりません。今年はペースカーが入るような大きなクラッシュは無く、天候も好天のまま夕日の時間となり終盤へ。 そして#30 チームHRCは独走のままチェッカーを迎えて3連覇を達成します。同一周回で走り切り、最後まで緊張感を切らさなかった#1 YARTが2位入賞となりました。 一方、3位争いはレース残り30分で#2 ドゥカティと#12 ヨシムラSERT(スズキ)GSX-R1000Rが表彰台をかけて激しい攻防となりましたが、#12 ヨシムラSERTが暗くなったコースをハイペースで走り3位入賞を獲得。 環境技術開発を目的に参戦した#0 チームスズキCNチャレンジ(スズキ)GSX-R1000Rはバイオ由来のサスティナブル燃料などを使用して8時間を走り切り、さらに8位入賞となりました。