「政治家は悪いやつしかいない」12歳の少年の質問から始まった、立憲・野田代表の“秘蔵っ子”の選挙戦【衆院選2024】
立憲民主党・野田代表 「12歳の頃から、私の政治信条を真摯に学び続けてきた若者は、水沼さん以外にいません。秘蔵っ子です。20年間私の後ろ姿を追いかけてきてくれた、分身のような存在です。私は世襲には反対ですが、自分の志は次世代に引き継ぎたいと願っていました」 こうして、“野田佳彦の一番弟子”の戦いが始まった。 ■「野田佳彦の一番弟子」の戦いは まず水沼氏は「挑戦者」のたすきをかけ、朝と夕方、駅に立ち、市民の“声を聞くこと”に重きをおいて活動をはじめた。師匠の野田氏も、毎朝の駅頭活動を政治活動の原点と位置付けている。水沼氏も野田氏の背中を追い、およそ30か所の駅を順番に回った。 そして、“一番弟子”、“後継者”、“秘蔵っ子”として、あらゆる集会に野田氏に連れられ顔を出し、知名度を高めていった。 その姿は、他陣営から「水沼氏の『挑戦者』のたすきは、他の候補に対しての挑戦ではなく『野田氏の実績への挑戦』という意味なのではないか」と言われるほどだったという。 ■代表からの熱い応援演説 衆議院が解散され、衆院選モードとなった10月12日、立憲民主党の代表となった野田氏は、合間を縫って水沼氏の応援へと駆けつけた。 野田佳彦立憲民主党代表 「私の演説を一番聞いて育った若者が水沼秀幸さんだと思っています」 「私のように『地盤』『看板』『カバン』はないけれども野田の志を引き継いでこの千葉4区で分身として活動してくれるのは彼しかいない」 水沼氏も、言葉に力が入る。 水沼秀幸候補 「12歳の時に野田元総理に出会い、この人みたいに世のため人のために役に立ちたいと志を22年間持ち、そしてこの決戦の場にたどり着くことができました。だから今度は私が恩返しをさせていただきたいのです」 熱い握手を交わし、勝利を誓った。 走り続けた12日間。 JNNの出口調査では、新人らしからぬ終始安定した戦いを見せ、開票結果でも自民・木村候補らに大差をつけて勝利を収めた。
水沼秀幸候補 「皆様からの『若い力で古い政治を終わらせろ。政治改革を成し遂げろ』という力強いメッセージであると認識しています。勘違いせず、調子に乗らず、今の環境が当たり前だとは決して思わず、愚直に誠実に、野田代表と共に、世のため人のために、すぐに仕事を始めます。ここからがスタート」 勝利を収めた翌朝も、駅前に立つ水沼氏の姿があった。
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