【小学生あるある】子どもが人の庭の「ツツジ」を吸ってるみたいだけど、窃盗にならない? 金額にするといくらなの?「花の蜜1滴」の金額もまじめに試算
小学生のころ、学校や道端に咲いている花の蜜を吸った経験がある人も多いのではないでしょうか? お菓子やジュースなどを食べ歩けば怒られますが、花の蜜でそんなことはないので、筆者もツツジなどの蜜を吸いながら帰宅したことを覚えています。 ただ大人になった今、改めて考えると気になるのが、人の庭などに咲いているツツジを吸って窃盗にならないのかという点です。本記事で考えてみましょう。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
人の庭のツツジの蜜を吸う行為は窃盗罪になる?
庭に咲いているツツジは、その庭の所有者の財産です。よって、そのツツジの蜜を吸った場合には、庭木に実っている果実を盗ったのと同様に、「窃盗罪」になる可能性があります。また蜜を吸うために花を抜いた場合には、人の物を壊す「器物損壊罪」にも該当するかもしれません。 ただし、刑事処罰の対象年齢は14歳以上となっています。つまり、小学生が人の庭のツツジの蜜を吸った行為が窃盗罪や器物損壊罪などの罪に問われるかといえば、「可能性はありません」となるのです。 また窃盗罪が成立するには、ある程度の財産価値があるものが盗まれた場合という考え方があり、ツツジの蜜がそれに該当する可能性は低いでしょう。器物損壊罪についても、「損壊とは財物の効用を喪失させる行為」であるというのが通説となっていることから、ツツジの花の蜜をいくつか吸ったところで、ツツジの木を喪失させるとは考えにくいです。 しかし、あくまでも罪になる可能性は低いというだけです。人の庭に咲いているツツジの蜜を勝手に吸う行為はよくない行いであることを、子どもに教えましょう。
花の蜜1滴の金額はいくら?
花の蜜1滴を砂糖水の金額にしてみるといくらになるのか計算してみましょう。花の蜜の糖度は20%から40%、水1滴は約0.05ミリリットルなので、糖度30%の0.05ミリリットルの砂糖水を作るために必要な砂糖の量は、0.015グラム(0.05ミリリットル×30%)です。 一般的な上白糖1キログラムの値段は350円程なので、0.015グラムにすると約0.005円となります。小さじ1杯(5ミリリットル)吸ったとすると、約0.5円ですね。