石川遼、首位に1打差2位スタート「最終日に上位にいることを目指したい」/国内男子ゴルフ
カシオ・ワールドオープン第1日(21日、高知・Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)大会ホストプロの石川遼(33)=CASIO=がボギーなしの7バーディーを奪い、7アンダーの65で首位に1打差の2位と好スタートを決めた。現在賞金ランクは5位。2009年以来15年ぶりの賞金王へ、望みをつなぐ大会初優勝を目指す。河本力(24)=大和証券=が8アンダーの64で単独首位発進。賞金ランク1位の平田憲聖(23)=ELECOM=は4アンダーの68で18位につけた。 太平洋を背負う最終ホールの9番(パー4)。石川は3・5メートルのパットを決め、この日7個目のバーディーを奪取。右手を挙げて声援に応えた。 「アプローチやパットで練習したことが使えるような状況を残せていたし、それが実行できていた」 序盤は11番(パー3)、12番(パー4)で続けてグリーンを外したがパーセーブ。小技で耐え抜くと、後半は4番から全て1メートル以内につける3連続バーディーで波に乗った。今大会は約20年前の製品であるオデッセイの「ツーボールパター」を採用し、「アライメント(目標に対する向き)のイメージがすごくいい」。パット数は26と高速グリーンを攻略した。 2013年から今大会を主催するカシオ計算機と所属契約を結ぶ。14度目の出場で今季3勝目となる大会初優勝となれば、賞金4000万円を加算して、現在約3188万円差でトップの平田憲聖を上回る可能性もある。「最終日に上位にいることを目指したい」。最善の一打を積み重ね、恩返しを果たす。(阿部慎)