「アルファード」のローンが残り350万円です。「これから金利が上がる」と聞いたのですが、車のローンも上がってしまいますか? ギリギリで組んでいるので不安です…
3月の日銀のマイナス金利政策解除以降、連日のように報道された「金利上昇」のニュース。住宅ローン金利に影響し、金融機関の融資金利が上がっている、と見たり聞いたりした人は多いでしょう。 自動車ローンを利用している人の中には、金利上昇のニュースを見聞きし、先行き不安に感じることもあるかと思います。そこで本記事では、金利上昇局面における自動車ローンの仕組みについて紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
どこでローンを組んでいるのか確認してみよう
今回のケースでは詳細がわかりませんが、まずは自身が組んでいる自動車ローンの商品性を確認しましょう。 具体的には、自動車ローンをどこで借りているのか、残債はいくらで残り何年(何回)の支払いが残っているのか、ということです。 ディーラーで借りている人もいれば銀行など金融機関で借りている人もいるでしょう。それ以外の融資という可能性もあります。毎月どれくらい支払っていて、あとどれくらい支払いが残っているのか正確に把握できていないようであれば、しっかり確認しておくことが大切です。 また、そのローンが通常の分割払いなのか、それとも残価設定型ローンなのかによっても変わってくるので要チェックです。
今組んでいるローンに金利上昇リスクはある?
自身のローンの確認ができたら、そのローンには金利上昇リスクがあるのかを検証しましょう。 金利上昇リスクが伴うかどうかはケースバイケースです。筆者の経験上、ディーラーや信販会社で融資を受けてローンを返済している場合は、基本的に全期間固定金利が採用されていますので、今のローンについては金利上昇リスクがありません。 一方、金利が比較的安い銀行をはじめとした金融機関のマイカーローンの場合は、変動金利型を採用している可能性があるため、金利上昇リスクが少なからずあります。ただ、現状で金利が上がっているのは長期金利(新発10年物国債の金利)の話です。 金融機関のマイカーローンについては「短期プライムレート」と呼ばれる指標によって決定されます。この短期プライムレートは2009年1月から変わっていません。 ただし、長期金利が上がっている状況下ですので、短期プライムレートが今後上昇する可能性もあると考えておく必要があります。 ちなみに金融機関の短期プライムレート連動型ローンは、半年に1回適用金利が見直されることが多いので、すぐに返済金額が上昇するということはありませんので安心してください。