広島1位の佐々木泰、「持ち味は長打力」目標はホームラン王 左肩の痛みは「だいぶひいている」開幕1軍へ照準合わせ強化に意欲
広島がドラフト1位指名した青学大・佐々木泰内野手(21)=178センチ、82キロ、右投げ右打ち=が28日、東京都内で入団交渉し、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約した。大学屈指の飛距離を誇るスラッガーは「やっとプロ野球選手の一員になったと実感しています。持ち味は長打力なのでホームラン王を取りたいが、まずは新人王」と力を込めた。 日本一となった明治神宮大会では左肩を痛めて準決勝以降は欠場。いまも安静治療中だが「痛みはだいぶひいている。球団のトレーナーとも相談しながら、プロのレベルについていく準備をしていきたい」と開幕1軍に照準を合わせる。強化ポイントは下半身。スクワット180キロはチーム屈指だが、プロ仕様へ、200キロにまで上げたいと意欲を見せた。 岐阜県大垣市生まれで県岐阜商出身。幼いころ、長良川球場で広島戦を観戦した。印象に残っているのは「ドラゴンズなんですが、高橋周平さんの場外ホームラン」と申し訳なさそうに笑った。来年も、長良川球場で中日―広島が組まれている。「自分も小さいころに、この選手のようにここでやりたいという気持ちが芽生えたので、そういう思いをもってもらえるようにしたい」と話した。 担当の高山スカウトからは「長く活躍する選手になってほしい」と激励された。お手本に挙げたのは菊池。中京学院大出身で岐阜つながりもあり「タイプは違いますが、カープといったら―、と言われるような、菊池さんのような選手になりたい」と力を込めた。ミスター赤ヘルを目指す若きスラッガーのプロ生活が始まった。
中日スポーツ