《バラエティー初出演》Koki,、芸能界でさらなる飛躍のための条件は「家族離れ」、 母・工藤静香は重鎮の懐に飛び込み魅力が拡散
テレビに必要とされる条件はネットから愛されること
Koki,さんのお母さんである工藤さんは80年代を代表する国民的アイドルでしたが、当時と今を比べると明らかに違う点として、現代はネットが力を持っていることが挙げられます。80年代はテレビ全盛の時代でしたから、テレビに出ることが売れっ子への近道だったと言っていいでしょう。しかし、今の時代はテレビだけでなく、ネットからも愛される人でないと厳しいのではないでしょうか。テレビとネットは正反対の性質を持つと言えるかもしれません。
テレビはともかく視聴率がほしいわけですから、常に注目度の高い人、知名度のある人を求めています。しかし、スポンサーの意向、他の出演者との兼ね合いがありますから、予定調和的、ご都合主義的なオチがついてしまうこともあるでしょう。こういった嘘や欺瞞やきれいごとこそ、ネット民が一番嫌うものと言えると思います。ですから、新人の二世タレントが番組で親の話をしたり、丁寧に扱われているのを見ると、実績もないのにチヤホヤされている、親の七光りだとそっぽをむかれてしまうわけです。 それでは逆に、どんな人がネットから愛されるかというと、“ツッコみどころ”を自ら用意できる人、あえてイジらせてあげる人ではないかと思うのです。本人は嘘ではなく大真面目に言っているけれど、聞いているこちらにとっては面白い。さらにそのエピソードが新鮮で説得力があり、コンプライアンスに抵触しなければ、テレビでもイケるのではないでしょうか。 テレビ出演はそれほど多くないものの、出演するたびに叶姉妹が高評価を得るのは、彼女たちが明かすエピソードが、すべてネット受けするからではないでしょうか。例をひとつあげてみましょう。その昔、叶姉妹が「25ans」において、「美肌の秘訣は、すっぽんをたくさん食べること」と紹介し、すっぽんが女性の間でブームとなったことがあります。多くの女優さんが判で押したかのように「美容のために、たくさん野菜を食べています」と答える中、叶姉妹のようなゴージャスな女性たちが夜な夜なすっぽんを食らう。もうこれだけで十分な面白さがありますよね。すっぽんは良質なたんぱく質が含まれているため、古来、男性の精力増強に効果が期待できると言われており、オジサンのための食べ物というイメージを持つ人も多いでしょう。そのすっぽんを積極的に食べる叶姉妹はどこからエロチックでもある。情報としての新しさ、おもしろさ、エロさ。このようにいろいろな切り口があるエピソードがあるとネットでも評価され、テレビでも重宝されるのではないかと思うのです。