【ボクシング】WBAバンタム級2位堤聖也「組み立てるボクシングみせる」7日世界前哨戦
プロボクシング前日本バンタム級王者で現WBA世界同級2位の堤聖也(28=角海老宝石)が世界前哨戦に向けて練習公開した。7日、東京・両国国技館でウィーラワット・ヌーレ(22=タイ)との56・0キロ契約体重10回戦を控え、2日には都内のジムで練習を報道陣に披露。5日に迫ったリングに向け、シャドーボクシング、ミット打ちなどで汗を流した。 年内の世界挑戦を見据えて臨むウィーラワット戦となる。実力差はあるとみられているものの、堤は「やっと先週ぐらいから恐怖心がでてきたなと。負けるかもしれないし、ハプニングがあるかも。頭のバッティングで負傷ドローもあるかもしれない考えながら詰めていきたい」と気持ちを引き締める。前週にスパーリングも打ち上げ「安心できる仕上がりになっていました」と手応えも示した。 2月24日、試合会場となる両国国技館に足を運び、同じ階級の世界王者となるWBC世界同級王者中谷潤人(26=M・T)の王座獲得、そしてWBA世界同級王者井上拓真(28=大橋)の初防衛成功を目に焼きつけた。同級はIBF王者が西田凌佑(27=六島)と、WBO王者が武居由樹(27=大橋)世界4団体すべてで日本人が独占していることもあり、今度は堤がアピールする順番となる。「早く終わらせることになったらラッキー。組み立てるボクシングをみせていけたらと思う」と静かに燃えていた。 堤とって昨年12月26日のモンスタートーナメント決勝となる穴口一輝戦以来、約7カ月ぶりのリングとなる。スーパーフライ級2団体王座統一戦となるWBA世界同級王者井岡一翔(35=志成)-IBF世界同級王者フェルナンド・マルチネス(32=アルゼンチン)戦がメインで組まれた興行のセミファイナルで組まれたファイトとなる。【藤中栄二】