いまさら聞けないスロージギングPartⅡ

メタルジグの選び方が分かってきても、悩んでしまうのがフックの選び方。魚に直接触れる大事なパーツだけに、ないがしろにはできないが選択肢は無限大…。だが清水一成さんの理論はいたってシンプル。まずはここから始めよう！ ［写真］ジギングのフックは簡潔に選べ 写真ギャラリー

教えてくれるのは「カズさん」こと清水一成さん！

清水一成（しみず・かずなり）親の代からの釣り具屋稼業で反抗期？としてルアーを追求。伊勢湾で培ったスキルを日本のみならず世界で磨きをかけるエキスパートだ。愛知県蒲郡市「ポイント釣具」を営みながら伊勢湾ジギング船「39」を駆る。DAIWAフィールドテスター。

フックの選び方①：シングルかダブルか

ジグにセットするアシストフック。その本数やサイズはエリアによってさまざまで初心者が大いに迷うところでもある。その選び方を早速教えてもらおう。 清水「まずはシングルとダブル。1本（シングル）で勝負できるんだったら、僕は1本で通したい。そのほうが針を大きくできて軸の線径が太いからしっかりかかる。根がかりも、ダブル上下よりもシングル上下のが起きにくい。その日が釣れているならシングルでいいです（笑）。でもショートバイトに対応できるのかっていうと、シングルだけだとダメなシーンってあるんですよね。そんな渋い状況の時、ショートバイトを確実に獲りたいならダブル（2本）になる」 ちなみに、一般的なダブルのアシストフックは、シングルよりも小型のフックが2個付いているのがほとんど。 ［写真キャプション］ 状況に応じて間違いのないフックを選び、セットする。厳しい現場だからこそやらなくてはならない。 清水「フックは小さくて軽いほど口の中に入りやすい。それがふたつも付いているからフッキングに至りやすいですが、大型太軸のフックに比べると伸びるしバレやすい。例えば僕の地元・伊勢湾では、ダブルは最低3/0か4/0ないと伸びてしまう。フッキングする位置によっては簡単に伸びます。だから狙うエリアやターゲットに合わせて、大型が釣れても伸びないような強度を持つフックを選ぶようにしましょう」 根がかりだけを考慮するならシングルフックが1本あればいいが、確実に獲るためには数は多い方がいいという考えでのフックセレクト法だ。