「おおさか維新の会」結成を表明 橋下徹氏ら会見全文1
今の維新の党は地方議員に目を向けておりません
橋下:やっぱり維新の党、その前は、前身は日本維新の会です。で、日本維新の会は大阪維新の会から発展してできた政党ですけどもね。地方の議員、地方の首長、地方というものからスタートした政党なわけですよ。今の維新の党は、まったく地方議員に目を向けておりません。ええ。維新の党の国会議員、どれだけ地方選挙に力を尽くしているのか。ほとんどやっていません。僕らが大阪で先日も中核市である枚方地方選挙。もう必死でやってましたし、またつい先週ですか、東大阪市の市議選挙でもね、よく本当に頑張って、ゼロ人のところから市議会議員8人も、しかも中核市で8人の市議会議員を当選させましたよ。 こういう活動を今の維新の党の国会議員、まったくやってませんから。もう国会議員、びっくりしますけども地方議員ゼロ、地方議員をまったく抱えていない、抱えるという言い方もおかしいですね、地方議員を誕生させていない、本当に地方議員の誕生がゼロという、そういう国会議員もたくさんいるわけです、維新の党。何やってんだと、国会議員は。それで政党交付金が年間26億円ですか。本当に税金の無駄だと思いますね。 僕らは地方の活動をしっかりやって、足腰を鍛えて、そして地方というところからね、国にきちっと物を申して、国の形を変えていくというのが、そもそもの維新の会の、本当に結党理念の一番の中心だったのに、今の維新の党の国会議員を見てると、もう地方選挙はやらないし、地方議員の気持ちもまったくくまない。もう国会議員になってしまったら、あとは自分たちの思うがままに国会議員の生活を楽しんでる。もう僕の一番嫌うところの税金のこの食べ方というか、税金の使い方というか、そうことをやってるのが今の維新の党だと思っていますから、そこをしっかりと改めていきたいと思っています。
ひらがなのほうがイメージにつながりやすい
──もう1点だけ伺わせてください。国政政党の名称に、大阪という地域名を入れるのは大変冒険的な試みだと思います。全国展開するに当たっては妨げになる可能性も高いと思いますけれども、ひらがなにされた意味も含めて、その点、お考えをお聞かせください。 橋下:ひらがなにしたのは、漢字だとやはりこの大阪という地域を非常に、こう指す言葉になるんじゃないかということを、片山虎之助議員からそういうアドバイスいただきましたので、ひらがなにしたほうがね。ちょっとこれは程度の問題です。ひらがなにしたからといって、国民の皆さんがすぐにこの改革というイメージを思い描いてくれるかどうかは分かりませんけども、ひらがなのほうが、この改革だったり地方分権だったりそういうものを表すそういうイメージにつながりやすいんじゃないかということでひらがなにしました。 ただ大阪という言葉を付けるのは、確かにこれはチャレンジです。冒険です。ただ、地方分権をやっていくんだと。僕は8年間、知事と市長の仕事をやってきました。で、地方分権っていうことをみんな言うんですけども、こんなの言ってるだけじゃできません。本当に江戸幕府を倒して明治政府をつくったような形で、本当に政治闘争っていうものをやらなければ、国の行政機構っていうものは変わりません。統治機構は変わりません。 ただ、今の地方の首長や地方の議員を見ても、みんな口では地方分権と言うんですが、本気でやるそういう集団がやっぱり僕はそれを感じるところができませんので、そうであればその地方分権の象徴として大阪という、東京とは違うこの地域の名称を入れた政党をつくって、地方分権、東京一極集中是正の、ある意味象徴とした政党名にしたところであります。