EVになったルノー トゥインゴがパリモーターショーで一般公開。2万ユーロ以下で2026年にまず欧州で発売へ
根強い人気を誇る初代のデザインを現代風に解釈
初代トゥインゴは、キャビンにタイヤが4つ付いたようなタイトかつ特異なシルエット、愛嬌のあるヘッドランプ、そして低価格で老若男女問わず人気を集めた。全長3430×全幅1630×全高1420mmという初代のボディサイズは、とくに都市部の狭い裏道で取り回しが抜群。ファニーなエクステリアからは想像出来ない機敏な身のこなしを披露して、そのファンなハンドリングが人気に拍車をかけた。現行型の3代目もその伝統は継承しているものの、初代を懐かしむ声が多かったのも事実だ。 EVに生まれ変わる4代目トゥインゴは、そんな根強いファンの声に応えるとともに、これからのシティカーに求められる要素を巧みにも織り込んでおり、単なる懐古趣味に終わっていない。 もちろん最大の違いはパワーユニットにあるわけだが、ボディも初代の3ドアハッチから5ドアハッチ(5ドアハッチは3代目から)に改められており、より実用的なパッケージングが採用されているのが大きい。EV化によってホイールベースに余裕が生まれたからだろう。ボディサイズはまだ公表されていないが、おそらく歴代モデルと大差ないはずだ。 エクステリアの細部には、ファンを喜ばせるディテールがそこかしこに仕込まれている。丸型のヘッドランプとフロントエンドのライン、ボンネットには3つのダミー開口部が設けられている。またドアハンドルの形状も、初代を象徴的する丸型に。初代のディテールをモチーフに最新のテクノロジーで再現されているのもポイントだ。 パリモーターショーの開幕も迫り、出展各社から徐々に展示車の情報が出始めている。なかでもお膝元での開催とあってルノーの動向が目を惹く。「ルノー4 E-Tech」、EVとFCEVの良いとこどりをしたコンセプトカーの「Embleme」、そしてレストモッドプロジェクト第4弾の「ルノー17」まで、今回のショーでは見どころが多い。