「親子3世代で乗った」「残念」 県内最古のジェットコースター、老朽化で引退へ 小さな子どもも乗せて42年、ネットに別れ惜しむ声
長野県の「白樺リゾート池の平ファミリーランド」 今シーズンで運行終了へ
長野県茅野市と立科町境にある「白樺リゾート池の平ファミリーランド」にあるジェットコースターが17日、今シーズンの営業終了に合わせて運行を終える。1982(昭和57)年の設置から42年、県内外の親子連れやカップルに愛されてきたが、老朽化に伴い維持が難しくなった。「親子3世代で乗った」というファンもいて「引退」を惜しむ声が上がっている。 【写真】42年間の歴史に幕を下ろすボブスター
名称は「ボブスター」
ファミリーランドを運営する池の平ホテル&リゾーツによると、県内最古のジェットコースターで、名称は「ボブスター」。車両下部のチェーンを巻き上げる独特の金属音とともに高さ11メートルまで上がり、急降下と上昇を繰り返し、約1分50秒でスタート地点へと戻る。全長377メートルで最高時速49キロ。ボブスレー型の座席が特徴で、蓼科山を見ながらスリルを味わえる。
身長100センチ以上で乗れる「初めてのジェットコースター」
ボブスターは82年、北海道の施設からファミリーランドに移設された。2018年に「シラカバウッドコースター」を導入するまでは県内唯一のジェットコースターとして活躍。身長100センチ以上で乗ることができ「初めてのジェットコースター」としても親しまれた。
「ちゃんと怖くて面白かった」
ボブスターの運行終了が迫った6日、さいたま市から訪れた渡辺優さん(36)は「思ったよりもちゃんと怖くて面白かった。引退は残念」。娘の陽葵(ひまり)ちゃん(5)は「下に落ちる感じが楽しかった」と話しながら、2回目の乗車に向かった。
X上に「悲しい」「もう一度乗りたい」…惜しむ声
17日がボブスターのラストランとなることについて、X(旧ツイッター)には「営業終了悲しいなぁ」「もう一度乗りたい」「これを楽しみに行った」などと別れを惜しむ声が上がっている。記念に写真を撮影していく人も多いという。
池の平ホテル&リゾーツ広報室の担当者は「長い間、多くの人に愛していただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と話している。運行を終えた後は解体し、来年夏を目指して別の大型アトラクションを設置する計画という。