アスクコンナモンダ、中京マイル5戦4勝&仏の名手ルメートルで重賞初V狙う/京都金杯
<京都金杯:追い切り> 5日中京の京都金杯(G3、芝1600メートル)に出走するアスクコンナモンダ(牡6、中内田)が3日、栗東坂路で最終追い切りを行い、軽快な走りを見せた。舞台の中京マイルではこれまで5戦4勝。今回は今週から短期免許で騎乗するフランスの名手、オレリアン・ルメートル騎手(35)と初タッグ。人馬ともにJRA重賞初制覇を狙う。 ◇ ◇ ◇ 金曜追いを選択したアスクコンナモンダは、午前8時半に坂路を上がってきた。馬なりながら気持ちの前向きさを感じさせる走り。ゴールが近づくごとに勢いを増し、4ハロン53秒5-12秒4でフィニッシュした。「短期放牧を挟んで順調に仕上がり、変わらず調教では動けている」と福永助手は評価する。 実質的な本追い切りだった先月25日のCウッドでは6ハロン81秒8-11秒2と抜群の動きを披露。22、23年とも1月に勝利を挙げていて冬場が得意なだけに、体調は良さそうだ。 とにかく中京のマイル戦が得意で、デビューから5戦4勝。「このコースとは相性が良く、2走前にリステッド(ポートアイランドS)を勝っている」と同助手。他場で電光掲示板を外した後、中京で勝利を挙げたことも複数あるが、ポートアイランドSも新潟・関屋記念8着からの巻き返しだった。通常はレース名通り京都で行われる京都金杯が、今年は中京開催になっていることも、この馬にとってはラッキーだ。 今回は頼もしい助っ人も鞍上に迎える。今週から短期免許で騎乗するフランスのルメートル騎手だ。昨年も1月に初来日し、重賞勝利こそ逃したものの約2カ月間で計16勝を挙げた。今年は前日2日に来日し、この日は栗東で他馬の調教に乗った。「去年は初めての日本で、覚えなければいけないことも多かった。今回はあの経験が生きると思う」と自信を見せる。 アスクコンナモンダには騎乗していないが、VTRで過去のレースぶりをチェックするという。「今年は重賞を勝ちたい」と意気込むフレンチとのコンビで、重賞初制覇を果たすか。【岡本光男】 ◆ハンデ戦の優先出走決定 ハンデ重量に、アローワンス(牝馬は2キロ、4歳1月の1400メートル以上戦は1キロなど)を加えた合計重量(通称加算ハンデ)の重い馬から上位3頭が優先出走権を得る。京都金杯では58キロで4頭が並んだために抽選が行われ、賞金順24番目だったロジリオンを含む3頭が出走権を獲得。同順16番目だったキープカルムは繰り下がり出走がかなわなかった。 ◆中内田厩舎の芝マイル重賞成績 昨年はのべ10頭が出走してクイーンC(クイーンズウォーク)、ターコイズS(アルジーヌ)で2勝。【2 1 1 6】で連対率30%、複勝率は40%。