カワサキが新型「KLX230S」「KLX230SM」を北米で発表! スマホ連動も獲得【海外】
サスストローク伸長、ON/OFF可能なABSも装備
カワサキは北米で、空冷単気筒エンジンを搭載するフルサイズトレール「KLX230S」と、同車をベースに前後17インチホイールを採用したモタードマシン「KLX230SM」を発表した。2024年モデルとして日本仕様の登場も期待できそうだ。 【写真】カワサキ新型「KKLX230」「KLX230SM」の全カラーバリエーションとディテール
エンジンをアップデート、足まわりも強化した!
ジャパンモビリティショー2023でお披露目されたKLX230、その海外向け仕様が発表された。北米カワサキが新たにラインナップに加えたのは、前21/後18インチホイールを装着したフルサイズトレール「KLX230S」と、前後17インチホイールにオンロードタイヤを履かせたライトウェイトモタード「KLX230SM」だ。 いずれも、2022年にフェイスリフトを受けたKLX230SMからさらにデザインを昇華し、コンペティションモデルKX譲りのシャープな外観を手に入れている。 ──JMSでKLX230として参考出品されたもの。日本導入がすでに予告されており、ヤングマシン本誌では2024年春頃発表と予想している。
233ccの空冷単気筒エンジンは、吸気バルブ径を従来よりも4mm小さいφ33mmとしたことやECUの見直しなどにより低中速トルクを強化。燃料噴射にはφ32mmスロットルボディを採用し、正確なレスポンスを実現する。公式発表に記載はないもののエキゾーストパイプの取り回しなども変わっており、大きな範囲でアップデートを受けている模様だ。 車体は、歴史ある高張力鋼製ペリメターフレームを継承しながらサブフレームを新設計。これによってシート高を抑制しながらホイールトラベルを長くすることができ、最低地上高も稼いでいる。ユニトラック式のリヤサスペンションはリンクが更新された。 KLX230Sは従来よりも約1.2kg軽量なスイングアームを装備し、リヤブレーキマスターシリンダーも軽量化。また、φ37mm正立フロントフォークを装備する。ホイールトラベルは前200mm/後223mm、ホイールサイズは前21/後18インチだ。ブレーキは前φ240mmディスク(ABS仕様はφ260mm)/後220ディスクで、前後オン/オフ可能なABSを採用した。 KLX230SMは、同様にリヤサスのリンクを更新したことなどによりリヤホイールトラベルを伸長し、よりハードなスプリングをセット。こちらはφ37mm倒立フロントフォークを装備している。ホイールトラベルは前188mm/後223mm。ホイールは前後17インチで、フロントブレーキはφ300mmのセミフローティングディスクを採用した。 ヘッドライトはともにLEDとし、ライディオロジーアプリを介してスマートフォンと連携する機能も獲得している。 価格は、KLX230Sが4999ドル(約73万5000円)、KLX230S ABSが5299ドル(約77万9000円)、KLX230SM ABSは5599ドル(約82万3000円)だ。ABSなしの2023年モデルが存在する現行KLX230と比較すると価格据え置きとなっており、日本へ導入した際の価格設定にも期待が高まる。 日本では前述の通りJMS2023でお披露目され、国内導入も予告されていることから、トレール版のKLX230Sは登場確実(日本名ではSが外れると思われる)、17インチ版のKLX230SMについても過去の導入例から登場すると見て間違いないだろう。 ※記事執筆後に日本導入が予告されました