沸騰直後のみそ汁飲ませ、大やけどさせた疑い 特養ホーム元職員逮捕
特別養護老人ホーム(横浜市鶴見区)で利用者の90代女性に沸騰直後のみそ汁を飲ませ、のどや食道に大やけどを負わせたとして、神奈川県警は8日、元職員で無職の平井良侑容疑者(29)=横浜市港北区=を傷害容疑で逮捕し、発表した。「勤務時間を短縮し、早く家に帰りたかった」と話しているという。 【写真】神奈川県 鶴見署によると、逮捕容疑は昨年11月24日午後6時過ぎ、同ホームで、高齢者や病人に水や薬を飲ませるための薬飲み器を使い、女性に高温のみそ汁を飲ませ、唇やのど、食道などに大やけどを負わせたというもの。同ホームでは通常、薬飲み器でみそ汁を飲ませていなかったという。 女性はほぼ寝たきりで、座った状態でみそ汁を飲まされ、大やけどで一時重体となったという。 同容疑者は昨春から同ホームで働いており、ホーム側に当初、「女性が誤飲した」と説明していたという。 同ホームによると、同容疑者は介護福祉士の資格を持つ正社員だったが、今年1月6日に懲戒解雇した。施設長は取材に対し、「被害に遭われたご本人とご家族に本当に申し訳ない。今後、治療費など補償をしっかりさせていただく方針です」と話した。(村上潤治、稲葉有紗)
朝日新聞社