指名挨拶に訪れたDeNA・三浦大輔監督と1位指名を受けた三菱重工West・竹田祐＝三菱重工二見工場

DeNAにドラフト1位で指名された三菱重工West・竹田祐投手（25）が25日、兵庫県明石市の同社で三浦大輔監督（50）らから指名あいさつを受けた。 【写真】DeNA・伊勢大夢、後輩・竹田のサポートを約束「うちに来てくれる以上は」 「去年、ドラフトで指名漏れをして、（来年）1位になるために毎日練習してきたので。その結果が1位になれて、本当に取り組みが良かったのかなと思います」 最速153キロを誇る本格派右腕は、大阪・履正社高3年時にエースとしてセンバツ準優勝を経験。その後は明大、三菱重工Westとエリート街道を歩んできた。しかし明大4年時、ドラフト指名が解禁された昨年と2度の指名漏れを経験。「三度目の正直」でつかんだプロの舞台への挑戦権に「苦労してやっと入れた世界なので、一生懸命できることをやりたい」と闘志を燃やした。 この日行われた指名あいさつには、三浦監督がサプライズで登場。明日から日本シリーズを戦う中で時間の合間を縫って、横浜から約450キロ離れた明石市に足を運んだ。約10分ほど言葉を交わした指揮官は「緊張しながらも目力の強さを非常に感じた。闘志を前面に出して投げている映像を見て気持ちの強い投手だなと思っていたが、会ってまた一段と確信が持てた。球界を代表する投手になってもらいたい」と自身と同じ関西出身右腕に期待を込めた。 サプライズでの登場に竹田は「知らなかった」と驚きを隠せない表情を見せ、「ずっとテレビの中で見てた人。大きかったですし、すごく温かい人だと思いました」と印象を口にした。 明大時代の先輩である伊勢大夢投手（26）、入江大生投手（26）と再び同じユニホームに袖を通す。昨晩、ドラフト指名後に伊勢からメッセージが届き、入江からは電話で「切っても切れない縁だな（笑）。来年から一緒に頑張ろう」とエールを受けたことを明かした。竹田は「また一緒に野球ができることが本当にうれしい」と憧れの先輩との共闘に笑顔を見せた。 「1年目で二桁勝利できるように。任された試合をしっかり勝てるような、ローテーションの一角を担う投手になりたい」 新人の二桁勝利となれば、2018年に11勝を記録した東克樹投手（28）以来、7年ぶり。ルーキーイヤーからフル回転で腕を振り、プロの世界でも王道を歩む。