ミスが続出した慶応対仙台育英。高校野球頂上決戦、夏の甲子園決勝はもっと締まったゲームが見たかった【伊原春樹の野球の真髄】
5回、仙台育英の中堅手と左翼手が激突して打球を捕球できず、慶応に追加点を許した[写真=牛島寿人]
慶応が107年ぶりの頂点に立ち、幕を閉じた夏の甲子園。8月23日に行われた仙台育英との決勝戦は8対2と大差がついたが、まず感じたのはやはり投手はコントロールが大事ということだ。仙台育英は湯田統真、高橋煌稀と150キロ近い直球を投げ込む右腕が4回、3回を投げたが慶応打線は力負けしない。鋭いスイングで快打を飛ばしてエラーも絡んだが、2人から8点をもぎ取った。 対する慶応の鈴木佳門、小宅雅己が投じる直球の球速は140キロそこそこ。それでも仙台育英打線に猛攻は許さない。鈴木は4回2失点だったが、小宅は残りの5回を4安打無失点で四死球はゼロだ。捕手が高めに要求した以外は・・・
本文:1,403文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール