<万里一空・彦根総合23センバツ>選手紹介/4 /滋賀
◇明るさ発揮、チーム鼓舞 坂元幸大選手(2年) パワーのある打撃を生かし、近畿大会の大阪桐蔭戦では先制となる適時打を放ってチームを勢いづけた。 チーム一の明るさで仲間を笑わせるムードメーカー。紅白戦でベンチの雰囲気が悪いと「お前ら暗いって」と声を掛けて盛り上げる。練習試合で相手チームからも「盛り上げてほしい」と頼まれるほどだ。宮崎裕也監督からも入部を誘った理由を「あいさつが良かった」と言われ、元気のいいあいさつは大事にしている。 しかし練習態度は真面目そのものだ。黙々と素振りをし、撮っていた動画で「手打ちになっていて、腰から回っていない」と気付くと、コーチにアドバイスを求めに行く。 正義感が強く、中学時代には高齢者の人命救助で表彰された経験もある。野球で体を作りながら「人を守りたい」と消防士を目指している。 ◇エースを追うつなぎ役 秋山昌広選手(1年) バントなどの小技が得意で、選球眼もよく出塁率が高い外野手。昨秋の県大会準々決勝の延長十五回に四球を選んで出塁したことがチームの勝利につながった。 彦根総合を選んだのはエースの野下陽祐投手(2年)がいたからだ。中学時代に対戦し、「変化球のキレがすごくてバントすらできない」と驚いた。入学後は投球だけでなく打撃力にも憧れ、ミート力を付けようとバットの芯で捉えることを意識して練習する。エースの背中を追うが、自身も昨夏から出場している唯一の1年生。同学年のまとめ役も任されるなど期待の星だ。 好きな言葉は、漫画「スラムダンク」で主人公が所属するチームの監督の言葉「諦めたらそこで試合終了ですよ」。試合でピンチになるとこの言葉を思い出して自らを奮い立たせ、勝利への執念を燃やす。